お疲れ様です、先月(2020/9)はv-tuberトレンドにより「麻雀界」を買いそびれたたkるです。
来月は必ずや!と思って麻雀界の公式アカウントのtweetとかを注意深く観測していたところ、来月のテーマに「デュプリケート麻雀」なるものがノミネートされていることを知りました。
デュプリケート(デュプリケイト、Duplicate)・・・複製する、複写する
・・なんだこれは??
と思って、めっちゃ気になったので麻雀界の発売を待ちきれず勝手に調べ出した軌跡を以下に記します。
目次
デュプリケート方式の麻雀とは?マインドスポーツ協会に参加すべく国際麻将連盟が考案
まずは概要を簡単に解説します。
参考にしたのは大阪商業大学から出ている「デュプリケート方式マージャン―Duplicated Format for Mahjong―」に関する論文。
デュプリケート方式マージャン―Duplicated Format for Mahjong―(PDFがダウンロードされる形式)
経緯としては、スイスに本部を置く国際麻将連盟(MIL)が国際マインドスポーツ協会に麻雀を参加させようとして考案したのがこのデュプリケート麻雀だそうです。
具体的にはこんなやり方↓
デュプリケート方式マージャンでは、どの卓も同じ配牌とツモヤマのセットを使って同じ条件の下で競技を行う。
何となく意味はわかるけど具体的な場面が浮かんでこないですね??
以下で詳しくルールを解説します。
デュプリケート麻雀のルール
ルールを説明していきます。ざっくり書くとこの3つがポイントです。
- 配牌はあらかじめ決められており、その配牌とツモ山ごとに期待される平均点が決まっている
- 終局時に期待平均点を上回ったか下回ったかでポイントが決まる
- 東場、南場、西場、北場、それぞれ4局ずつの合計16局の一荘戦
それぞれ簡単に解説します。
配牌はあらかじめ決められている
まず配牌ですが、スタッフによりあらかじめセットされています。
セットの仕方に関しては全員が同じ配牌になるわけではなく、それぞれ違う形にはなります。
つまり積み込まれた状態でゲームをスタートするわけです。
終局時の粗点と期待平均点でポイントが決まる
続いてはデュプリケート麻雀での点数の算出方法です。
これは独自の計算式があるみたいで細かい話は割愛しますが、ざっくり言うと以下の通り。
配牌と山のパターンごとに期待される得点がきめられており、それを上回るか下回るかでポイントが決まります。
つまり、偶然にも天和の手が積まれていたらその人の期待値は+48000点です。
なのでもしも見逃して天和を逃して1000点とかを上がってしまえば、平均-47000点の評価を受けることになります。
で、この平均からの距離をもとに独自の計算式で係数をかけてその局のポイントが決まります。
打ち手の傾向ごとにかなり展開が変わるので運の要素を減らしてはいるものの依然として麻雀の面白さは損なわないというのがポイント・・・なはず。
4局×4=16局で勝敗を決める
で、これを席を変えながら東南西北で4局ずつやって計16局をします。
合計が勝敗になり、席順とかは東南西北ごとに並びも変わるのでここも平等の精神が出ているわけです。
(海外では掴み取りとかはしないで論理的に決まる)
デュプリケート麻雀が打てるゲーム(天鳳、AIまったり麻雀)
デュプリケート麻雀の打てるゲームもあります。
具体的には
- まったり麻雀
- 天鳳
でいける模様。
まったり麻雀
爆打ちが出る前の最強AIにまったり麻雀というものがおりました。
こいつは天鳳六段程度の実力を持つそうで、その機能としてデュプリケート麻雀が打てたそうです。
※まったり麻雀が自分の体験した局をAIだったらこう打ちます!と再現してくれる機能。CPU戦で使える。
天鳳
続いては天鳳です。
天鳳では2016年にデュプリケート機能を一般公開したようで、一般の大会ロビー(C1000〜C9999)で乱数を変更してDuplicate麻雀を打つことができます。
(2016年情報。2022年現在でもできるのかは不明)
天鳳ブログを見ると、以下のやり方も書かれていました。
1.個室の大会ロビーを作成する http://tenhou.net/make_lobby.html
2.対戦の開始時間と終了時間の間隔を5分程度にする
⇒同じ牌山で何度も対戦して良い場合には不要
3.大会ロビーの設定で「ルール」の下の「乱数種」に適当な文字列を入れる
例)第2回複式麻雀大会乱数種23
※乱数種はみんなで共有して再現できる文字列が良い
※対戦する座席を指定する機能はありません
4.告知して開始!!引用元:http://blog.tenhou.net/article/177305024.html
デュプリケート麻雀の個人戦と団体(チーム)戦
デュプリケート麻雀はチーム戦で行うことで真価を発揮するという説もあります。
つまり、1人ずつ戦うととどうしても配牌と係数の有利不利とかが出てしまいますが、チーム戦で16人を用意できれば、
それぞれのチームが
- いちばんいい配牌とツモを使う人
- 2番目にいい配牌とツモを使う人
- 3番目にいい配牌とツモを使う人
- 4番目にいい配牌とツモを使う人
を割り振ることができます。なので、チーム単位での平等感はかなり高いといえるでしょう。
そんな話をこがらしまるさんも言っていました↓
https://twitter.com/katebakamige/status/1237151188061020161
最強のチームを決めるマインドスポーツとしての麻雀はかなり可能性がある。
デュプリケート麻雀の漫画や番組など
デュプリケート麻雀のイメージを掴みたい人は
- むこうぶち
- 割れ目DEポン
あたりがよさそうです。
むこうぶちに関しては何巻かは忘れたのですが、デュプリケート麻雀をしている事例がありました。
国際麻雀連盟が大会ルールとして採用するよりも先に、『むこうぶち』でデュプリケートマージャンによる対局が行われていたことが興味深い。
傀さんもオリンピックを目指しているんだろうか。 pic.twitter.com/H7T8GTDG6k
— さっちゃん@麻雀オタク (@sachi1989mj) February 10, 2019
あと、これは実際に見たことはないんですが、知り合いの話では昔アイドルに麻雀を打たせた後、同じ配牌でプロが打つという番組があったそうです。
(たぶんワレメDEポンだと思う・・)
(2024/09/13 12:00:07時点 Amazon調べ-詳細)
デュプリケート麻雀はオリンピック化には必須
そんな感じがデュプリケート麻雀でした。
運ゲーの要素をなくしてマインドスポーツ協会に入るために作られたということもあり、かなり実力重視のルールです。
もし麻雀をオリンピック化していこうという流れになった際には話題に上がるルールかもしれませんね。
ぜひ知識として覚えておきましょう。
ではまた、良い麻雀ライフを。
麻雀初心者講座、開幕!
麻雀のルールを体系的に学びたい・・!
そんな要望を多数いただき、本サイトでも初心者講座カテゴリーを解説しました。
全12回で麻雀のルールと基本戦術をマスターできるコースです。
全編無料なのでこの機に麻雀の勉強をしてみよう!という人はぜひ参考にしてください。
◆初心者から初級者になる6講座
- 第1回:麻雀とは?ざっくり概要を解説
- 第2回:麻雀の上がり方!ツモとロンを覚えよう
- 第3回:麻雀の主な役!まずはこれだけ3,5,7
- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
- 第10回:フリテンルール解説!ロンできない問題を解決します
- 第11回:麻雀の押し引きについて
- 第12回:手役読みの基礎!相手の狙い役を見抜く方法
- 番外編:【徹底比較!】オンライン・ネット麻雀のおすすめまとめ!
✓図解多数でわかりやすい
✓全編無料で学べる
✓手積みのやり方わかる