麻雀における鬼門の一つ、点数計算のやり方を解説していきます。
- 5分でざっくりコース
- 15分くらいでしっかりコース
を用意したのでまずはざっくりコースだけでも見ていってください。
お疲れ様です、麻雀グッズ研究所のたkるです。
今日は、「役覚え」と並んで初級▶︎中級への関門と言われる「点数計算」について解説します。
ちょっと長いですが、やり方が分かれば意外と簡単なので、頑張って覚えていきましょう。
ざっくり書くとこんな感じ↓

符の話↓
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では、以下で詳しく解説していきます。
目次
麻雀の点数計算とは?大きく役と符の2種類に分かれる

まず点数計算の全体像を見ていきましょう。
麻雀における点数計算は大きく2つのステップに分かれています。
- 1.役の数を数える
- 2.符計算を行う
この2つです。
麻雀における上がり点数は、
「役の数」×「符」=「点数」
となるので点数計算には役と符の両方が必要となります。
ちなみに点数計算に関しては、厳密には上の式で算出するのが大元なのですが、近年の麻雀では近似値を用いた「点数早見表」が用いられます。
早見表(全体)↓
・子
・親

早見表(1〜6役のみ)↓
・子

・親

ただ、この早見表を使うためには、自分の上がった手が何役で何符であるのか、を理解しておく必要があります。
早見表を使いこなすには自分の手の
- 役がいくつか
- 符がいくつか
を知る必要がある。
以下でそれぞれ簡単に解説していきます。
計算の仕方を知りたい人は動画も作りましたので参考にどうぞ↓
では役と符についてまずはざっくり見ていきましょう。
1.役の数を数える
まずは一つ目の役について解説します。
麻雀における役には1役(1翻)のもの、2役(2翻)のものなど難易度によって点数が決まっていますが、これはぶっちゃけ暗記ゲーです。
- 役の成立条件
- どの役が何翻の役であるのか
- 鳴きを入れても良いのかダメなのか
を暗記していく必要があります。
一覧↓
一応麻雀の役は全部で37個あるのですが、よく出てくる重要なものは15個くらいなので、まずはそれらを覚えていきましょう。
◆参考記事
・5分で覚える基本役!麻雀初心者がまず知るべき出る順15!
他にも相関図によって分類して覚えるとかの方法もあるので、まあ好きな方法で覚えるといいかなと思います。
◆参考記事
・相関図で覚える麻雀役一覧!全ての役は7タイプに分類できる
まずは役を覚えよう。
2.符計算を行う
続いては符計算についてです。
符計算というのは、麻雀の役とは別に、アガったときの手牌の形によって点数が底上げされるというルールとなります。
早見表でみても同じ役数でも符が大きいと点数がちょっと高い↓


この符というのは、アガリ時のメンツや待ちの形によって決まります。
具体的に言うと、麻雀のアガリ形は
- メンツが4つ
- アタマが1つ
という形が基本となりますが、このときの
- メンツの種類(順子か刻子か)
- 待ちの形(両面かカンチャンか等)
- アタマの牌の種類(役牌かそうでないか)
- 鳴きの有無
によって符が決まります。
ここでざっくり8割くらいの手を計算できるようになる方法をお教えします。
それがこちら。

まずはこちらの上半分を覚えましょう。
つまり、面前のロンなら40符、ツモなら30符、平和だけワンランクずつ下がるイメージです。(鳴きは30符)
◆5分で覚える点数計算(8割カバー)
- 面前ロンは40符、面前ツモは30符
- 平和は1つずつ下がる(ロン30符、ツモ20符)
- 鳴きは全部30符
これで点数早見表と突合していこう!
さらに詳しく残りの20%のケースも覚えていくぜ!という人は以下へどうぞ。

こっちも同じく丸暗記でもよいですが、覚えるパターンが多くて大変なので、計算方法だけを暗記してあとは手を見てから計算するというやり方が主流です。
詳しい計算については以下で解説していきます。
麻雀の符計算の基本的な考え方と覚え方!
符計算の考え方と覚え方を紹介していきます。
この符がどうやって決まるのか、というと以下の4つの要素の足し算で決まります。
- (1) 基本符
- (2) それ以外
┝待ちの種類
┝雀頭(アタマ)の種類
┗面子(メンツ)の種類
それぞれを何となく図解するとこんなイメージになります。
基本符↓

それ以外の符↓

つまりはこの2つを覚えましょうと言う話になります。
この140文字×2を覚えたら後は点数早見表で突合していけば良いだけなので点数計算が行えるんです。
と言ってもそれだけでは・・・と言う人もいるかもなので以下でもうちょいだけ詳しく解説します。
基本符
まずはアガリの際にベースとなる基本符についてです。
これは20符、25符、30符、40符のいずれかになり、具体的には以下の通り。
- 20符:面前ツモ(平和)
- 25符:七対子形のツモ・ロン
- 30符:鳴きを入れた手、面前ツモ
- 40符:面前ロン
※「面前」とは鳴きを入れていない手という意味です
つまりこれ↓

ポイントは平和(ピンフ)という役のときのみ面前ツモが20符になるという点で、平和ツモの場合は(2)~(4)も全て符が付かない形であるため、必ず20符となります。
また、トイツ(2個同じ牌)が7種類集まった七対子という特殊な役がありますが、その場合もこれも(2)~(4)は除外で必ず25符で固定です。
- 平和ツモは20符、七対子ツモは25符、
- あとはツモ20符、ロン30符スタートと覚えよう。
基本はこの基本符のままになりがちなんですが、アンコが多かったりカンを入れたりすると符が上がる「テンパネ」と言う状態になることもあります。
その辺の話を以下で見ていきましょう。
待ち、刻子、頭による符
と言うわけで残りの符たちです。
これは
- 待ち
- 刻子
- 頭
に分かれております。
具体的にはこんな感じ↓

今回は最初なのでそれぞれ見ていきます。
待ち
続いては待ちの種類によって付く符についてです。
麻雀における待ちは大きく5種類に分かれますが、そのそれぞれによって符が付く待ちと付かない待ちがあります。
具体的には両面待ちのみ符が付かず、それ以外の待ちの場合は2符が追加されます。
- 0符:両面待ち、シャボ待ち
- 2符:カンチャン待ち、ペンチャン待ち、単騎待ち
両面待ちだけ符がつかない。あとの待ちは2符追加。
ここはそんなに難しくないですね。それぞれの待ちがどんな形かイメージできないと言う人は以下の記事をどうぞ。
雀頭(アタマ)の種類
続いて3つ目の符が付く条件は、雀頭(アタマ)の種類です。
これもアタマの牌の種類によって、0符か2符が付きます。
具体的には3枚集めると役が付く牌(役牌)がアタマの場合は2符がつき、役がつかない牌がアタマの場合は0符となります。
東南西北は場風(東場か南場)と自風(東家かどうかなど)によって役がつくか付かないかが変わるので要注意ですが、白撥中はいつも役牌なのでアタマにすると符がつきます。
- 0符:萬子、筒子、ソウズがアタマ
- 2符付くことがある:東、南、西、北がアタマ
- いつも2符:白、撥、中がアタマ
この符計算も役牌がどれか、というところを理解しておく必要がありますが、それ以外は簡単かなと思います。
◆参考記事
・【初心者向け麻雀講座】3種類の役牌の違いについて
役がつく牌が頭だと2符つく。(それ以外は0符)
面子(メンツ)の種類
最後は、それぞれのメンツの種類によって変わる符について。
正直これが一番厄介です。
麻雀では4つのメンツ(3枚1セットの塊)と1つのアタマ(同じ牌2枚のセット)を作るとアガリ形となります(七対子、国士無双以外)が、このメンツの作り方は大きく3種類に分かれます。
それが
- 順子(シュンツ)
- 刻子(コウツ)
- 槓子(カンツ)
というやつらです。
これらの違いは簡単に言うと以下の通りで、刻子(コウツ)、槓子(カンツ)には符が付くのです。
- 順子(シュンツ)・・・123、456など階段状に3枚が並んだメンツ
- 刻子(コウツ)・・・111、白白白などのように同じ牌3枚を集めたメンツ
- 槓子(カンツ)・・・1111などのように同じ牌4枚を集めてカンを宣言して一つのメンツとした形
そしてここからがややこしいところなのですが、刻子(コウツ)、槓子(カンツ)につく符の点数は、それぞれの刻子、槓子のでき方(鳴きで作られたか、手の中でできたか)と集めた牌の種類によって変わります。
ちなみに鳴きで作られた刻子(コウツ)、槓子(カンツ)のことはそれぞれ明刻(ミンコ)、明槓(ミンカン)といい、鳴かずに自分の手の中で作られた刻子(コウツ)、槓子(カンツ)は、それぞれ暗刻(アンコ)、暗槓(アンカン)といいます。
そしてそれらのメンツの符の点数として、具体的には以下の通りの点数となっています。
- 2~8の明刻(ミンコ)・・・2符
- 2~8の暗刻(アンコ)・・・4符
- 2~8の明槓(ミンカン)・・・8符
- 2~8の暗槓(アンカン)・・・16符
- 1,9,字牌の明刻(ミンコ)・・・4符
- 1,9,字牌の暗刻(アンコ)・・・8符
- 1,9,字牌の明槓(ミンカン)・・・16符
- 1,9,字牌の暗槓(アンカン)・・・32符
1,9,字牌の場合は2~8よりもワンランクずつ符が高いと覚えましょう。
この計算を4つの面子にそれぞれ行っていくとメンツに付く符の合計が算出できます。
符計算の4つの条件をまとめてみよう
まとめると以下の通りです。
◆それぞれの条件で付く符
(1) 基本符:20 or 22 or 25 or 30
(2) 待ちの符:0 or 2
(3) 雀頭(アタマ)の符:0 or 2
(4) 面子(メンツ)の符:0,2,4,8,16,32のいずれか
※メンツについてはそれぞれのメンツで符を計算
これらを合計するとそのアガリの符が計算できます。
符計算を覚えるおすすめ例題3選!平和、テンパネ、カンが入ったときを復習
まあ、ちょっとごちゃごちゃして意味が分からない人もいるかと思うので、例題をいっしょに見ていきましょう。
例題は以下の3問です。徐々に難易度が上がります。
1.超簡単な平和系
2.一つ符が上がる面前形
3.カンが入った鳴き手
ではそれぞれ見ていきましょう。
例題1:もっとも簡単な符計算(平和系)
まずはもっとも簡単な平和(ピンフ)系の手を見ていきましょう。
もしこの手で2ピンをツモアガリした場合の符計算は以下のようになります。

そして役はタンヤオ(1役)と平和(1役)、ツモ(1役)、一盃口(1役)が付くので、計4翻役。
なので先ほどの点数早見表を持ってきて、20符×4翻のところをみて1300、2600のアガリであるとわかります。

先ほどの手で、もしもロンアガリの場合には、以下の計算式により30符となり、役はツモが付かずに平和、タンヤオ、一盃口の3役となるので、3翻30符で3900点と計算できます。

例題2:一つだけ符が上がる形
続いては平和系ほど簡単ではないけど、よくある形として符がひとつ上がる形を見ていきましょう。
以下のような暗刻が二つある面前手で2ピンをツモった場合です。

その場合の計算式は↑によって、40符2翻で700,1300となります。
例題3:カンが入った形
最後にすこし計算がめんどくさい形としてカンが入った鳴き手を見ていきましょう。
例題2とちょっと似ていますが、中の明槓と4ソウの暗槓の入った以下の形で2ピンをロンした場合を見ていきます。

計算していくと、60符となり役は1翻なので点数は2000点となります。
終わりに
ここまで麻雀における点数計算について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
点数計算の仕方については最悪分からなくてもゲームはできますが、僅差のオーラスなどで損をしてしまうこともあると思うので、おいおい覚えていきましょう。
符計算はちょっと複雑ですが、まあよくある形は20~50符くらいまでなので、そこだけ型で覚えてしまうというのも一つの手です。
自分にあったやり方で、ぜひ覚えてみてください。
例題がもっと欲しいという人はドリルとかもあるのでそれを1冊やり切るのもオススメです。
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!
◆符計算の型
七対子
┗常に25符
面前(鳴きなし)
┝ロン
┃┝平和以外…40符
┃┗平和…30符
┗ツモ
┝平和以外…30符
┗平和…20符
鳴き
┗普通…30符
◆テンパネの条件
0~10…テンパネなし
12〜20…1ランクアップ
22~30…2ランクアップ
32~40…3ランクアップ
2~8牌
┝ポン…2符
┝アンコウ…4符
┝ミンカン…8符
┗アンカン…16符
ヤオチュー牌
┝ポン…4符
┝アンコウ…8符
┝ミンカン…16符
┗アンカン…32符
待ち
┝両面、シャボ…0符
┗それ以外…2符
頭
┝役牌…2符
┗それ以外…0符