「麻雀って名前は聞いたことあるけど実際何なのかよくわからない」
「家族や友人が麻雀を打っているけど、何が面白いのかがあまりわかっていない」
本記事では、
麻雀を打ったことがないけど麻雀について知りたい!
という人向けに、
「専門用語なしでまずざっくりと、麻雀とは何か」
を説明していく記事になります。
家族や友人、恋人などが麻雀打ちで、相槌打てるくらいの知識を付けたい!とか、自分自身が麻雀を始めるかどうか判断したい!という人の疑問が晴れれば幸いです。
では、始めていきます。
目次
麻雀とは何か?3~4人で行うボードゲームです。
まずは麻雀(まーじゃん)とはそもそも何か、という話から始めていきます。
麻雀というとギャンブルとかカジノの一種かな?というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、ジャンルでいうと将棋や囲碁、人生ゲームなどと同じくボードゲームの一種となります。
麻雀そのものにギャンブルとかカジノといったような意味はないです。
4人のプレイヤーが、麻雀卓と呼ばれる専用のテーブルに座って、牌と呼ばれるプラスチック製のタイルを用いてアガリを競い合うというゲームが麻雀です。
麻雀の特徴!将棋・囲碁との違いとは?不完全情報ゲームであること
とはいえ麻雀は、将棋や囲碁などの日本でポピュラーなボードゲームとは少し異なる点もあります。
どこが異なるのか、というと以下の2点が大きく異なる点となります。
- 1.プレイヤーが4人いてそれぞれが優勝を目指している
- 2.卓上でプレイヤーが見える情報が限られており、運の要素がある
それぞれ簡単に解説していきます。
1.プレイヤーが4人いてそれぞれが優勝を目指している
まず麻雀の特徴の一つは、4人のプレイヤーがいて各々が別のチームであるという点が挙げられます。
こんなテーブルの各辺に座る↓
基本的にスポーツやボードゲームを見ても、たいていの場合は
- 1 vs 1
- 1チーム vs 1チーム
というものが多くて、バトルロワイアル方式で勝敗を競うというゲームは珍しいといえます。
(それぞれがトップを競うゲームはゴルフや体操など、相手に干渉できないものが多い)
一方で麻雀では、同じフィールド上に4人のプレイヤーがいて、それぞれが自分の勝利に向けて動いているというゲーム。
いわば戦国時代の武将たちがお互いをけん制しつつ、天下統一を目指してくようなそんな展開の多彩さが魅力です。
もうちょっと簡単に言うとマリオパーティみたいなイメージです。
2.卓上でプレイヤーが見える情報が限られており、運の要素がある
そして、麻雀においてプレイヤーが4人いるということ以外に、もう一つ大きな特徴となっているのが、場のすべての情報が公開されているわけではないという点です。
これはどういうことかというと、麻雀では
- 山札
- 自分の手札
- 相手の手札
- 捨て札
という4種類がありますが、自分の視点からでは自分の手札と捨て札しか見えません。
こんな視点↓
一方、将棋や囲碁では、場にある情報は全て誰でも見えて見えないのは相手の頭の中だけ!というような状況です。
全部見える↓
なので、この点が大きな違いとなります。
- 将棋・囲碁・・・フィールドの情報はすべて見える
- 麻雀・・・自分の手牌と捨て牌しか見えない
図にするとこんな感じ↓
そして、麻雀では目に見えない情報が多いので、仮説によって進む部分が存在し、「運の要素が発生する」というのが特徴です。
もちろんすべてが運というわけではなく、上級者ほど捨て札や相手の表情などから見える情報が増えていきますが、展開によってはプロ麻雀打ちであっても、初心者に負けてしまうこともある!という番狂わせが起こりやすいのが麻雀というゲームなのです。
この「運の要素がありつつも、実力の要素も大きい」というところが、ギャンブルにも最適ということで、戦後から身近で楽しめる賭け事として麻雀が親しまれた面もあります。
麻雀のルール!点数が高い人が勝ち
では前置きはこのくらいにして麻雀のルールをざっくりと解説していきます。
麻雀のルールの大原則としては、
点数が高い人が勝ち
となります。
最初に25000点ずつが各々に配られ、これをアガリを決めることで増やしながら最終的に最も多くの点数を持っていた人が優勝です。
麻雀で使う用具!34種136枚の牌を使います
続いては麻雀で使う用具について解説します。
麻雀では34種類の牌がそれぞれ4枚ずつで計136枚の牌を使います。
種類は大きく
マンズ、ピンズ、ソウズ、字牌
の4つに分かれ、
- マンズ、ピンズ、ソウズにはそれぞれ1〜9の数字あり
- 字牌はそれぞれ独立
となっています。
麻雀の勝ち方!点数を得るにはアガリを目指せ
麻雀で点数を得るにはアガリを決める必要があり、アガリとなるためには2つの条件が必要となります。
- 14枚の手牌を3枚×4+同じ牌2枚の形にすること
- 役が1つ以上付くこと
ではそれぞれ簡単に見ていきましょう。
型
まずは麻雀のアガリの型についてです。
これは
3枚1セットの組み合わせ・・・メンツ
を4つと、
2枚1セットの組み合わせ・・・アタマ(トイツ)
を1つ作ることで完成します。
マンズ、ピンズ、ソウズは数字があるため、123、345などの階段状に3枚並べることができますが、字牌は中中中のように同じ牌3枚で揃えなくてはなりません。
役
また麻雀では型を整えるのと同時に「役」を決める必要があります。
この役については37個あるんですが、とりあえずはメジャーな5個くらいを覚えましょう。
もうちょっと覚えられるぜ!という人は、以下の記事もどうぞ。
アガリまで手を持っていく方法(牌効率という定石)
理論上はこれで麻雀のアガリができるわけなんですが、実際問題として、どうやって行けばこのアガリの型を作れるのか、という定石を覚えることも重要です。
麻雀では「牌効率(ハイコウリツ)」と呼ばれる定石があって、その通りに打つと確率を最大化できるとされています。
具体的には
- 2〜8を優先して残す(1、9、字牌を先に切る)
- 組み合わせになりそうな形を残す(12,中中など2枚揃ったところ)
- 両手を広げた形を残す(12より34)
などが簡単なところとしてあります。
麻雀の実力とは。初級者と上級者で何で差がつくの?
ここまで麻雀というのは4人で行うゲームで、かつ運の要素がある、というお話をしてきました。
ここまで読んできた人の中には、「そうなってくると、逆に麻雀の実力って何なんだろう?」と思う人も出てくることと思います。
結論から言うと、「麻雀は運の要素もあるものの、実力による差も大きいゲーム」となります。
麻雀においては
±0.1位程度の精度で平均順位を推定しようとすると約500戦必要
と言われています。
運と実力の比率については、個人的には1:1くらいの割合かなと思っています。
つまり上級者と初級者が戦ったら、上級者が8割くらいは勝つけど、初級者が勝つ確率も2割くらいは残されているという感じです。
では以下では麻雀の実力とは何か、という話を見ていきましょう。
麻雀の実力は見える部分の確率への理解度
麻雀の実力は大きく2つの要素に分かれます。
確率への理解度・・・いちばん最適な選択ができる人が強い
仮説検証力・・・何となく事象を理解できる人が強い
まずは一つ目の要素として「確率への理解度」という点を紹介していきます。
麻雀では、目に見えないクローズドな情報があるという話を先ほどいたしましたが、まずは麻雀では目に見えている状況から判断して最も期待値の高い選択をしていくことが求められます。
麻雀では34種類136枚(1種類4枚ずつ)の牌を使ってゲームを行いますが、それぞれの牌が何枚見えているのか、という情報は重要です。
例えば、
- イーピン
- イーソウ
- イーマン
が手札にあって、イーピンはすでに捨て札に3枚切られていたとしたら、今後イーピンを山札から引いてくることはできません。
手札に1枚、場に0枚・・・ →まだ3枚山に残っている可能性がある! |
|
手札に1枚、場に3枚・・・ →計4枚ができってしまっているのでもう引くことはない |
|
手札に1枚、場に1枚 →まだ山に2枚残っている可能性あり |
なので、より引いてくる確率の高いイーソウを残そう!というように判断することができます。
麻雀ではこのように、より効率よく手を進めていける選択肢を選べるかどうか、という点がアガれるかどうかにつながっており、選択の最適度が一種の実力なのです。
もう一つの実力は見えない部分に対する仮説検証力
では続いて、麻雀においてもう一つ重要なポイントを紹介していきます。
それは目に見えていない部分に対する仮説検証能力です。
麻雀では
- 目に見えている情報
- 目に見えていない情報
の2つがあり、目に見えている情報を正確に把握することと同様に、目に見えていない情報を如何に推測していくかが重要となります。
例えば、
- 相手の手の進行度であったり
- 相手の手牌に使われているであろう牌であったり
を捨て牌や相手の表情から読み取っていきます。
麻雀ではアガリを取れるのは1人だけで、2番目以降の人は上がれません。
また、相手の上がりに必要な最後の一枚を捨てたプレイヤーが全額を支払うルールです。
そのため、自分の上がり目が薄いなと思ったら、すばやく防御に回る必要があります。
「この人たぶんこう考えてこれを切ったのかな」とか「すごい張り切っているからいい手なのかな?」というような目に見えない情報を推測する力が実力の2つ目の要素です。
麻雀の面白さとは?不確定な場を経営判断で乗り切ること
ではそんな麻雀の面白さとはどのようなところにあるのでしょうか。
これは私見ですが、麻雀の面白さは不確定な場を各々が経験や計算を頼りに判断していくという点かと考えています。
どういうことかというと、麻雀では、不確定な情報が多いため、必然的にどこかで勝負をかける場面が出てきます。
勝てるかもしれないが、負けるかもしれない、というそんな不安定な状況で、己の読みや経験を頼りに、攻めるか守るかの判断を下す。そしてその結果がすぐにフィードバックされ、勝敗が決する。
そんな昔で言えば戦国武将のような、現代で言えば経営者をしているかのような選択を自身の判断で行っていく、そんなゲームは麻雀のほかにありません。
なので、麻雀をすることで自身の総合的な決断力を試すことができ、かつそれを養うことができる、その点が麻雀の面白さかなと考えています。
(もちろん仲間とワイワイやるという点も楽しいです!)
面白さをさらに解説した記事↓
麻雀とは何かのまとめ!
なので麻雀とは何か、という点をまとめると、以下のようになります。
「麻雀とは4人で行うボードゲームで、将棋や囲碁と違って不確定な要素のあるゲームなので、初心者が上級者に勝つという番狂わせの起こり得るゲーム」
です。
つまり、麻雀は実力差がちょっと合る人同士でも、お互いに勝ったり負けたりの勝負が楽しめる間受けの広いゲームということです。
とはいえ麻雀では運だけでなく実力の部分も重要で、麻雀の実力とは、「目に見えている情報から得られる最適解を算出しながら、さらに目に見えない部分の情報についても推測し、それらを総合して最適な選択をしていくゲーム!」というわけです。
何となくイメージはついてきましたでしょうか。
難しそうではありつつも、面白そうだな!と思う人は麻雀向きの人です。
ぜひルールを覚えて対局をしてみて下さい。
ではまた。よい麻雀ライフを!
第2回講座へ続く↓
麻雀初心者講座、開幕!
麻雀のルールを体系的に学びたい・・!
そんな要望を多数いただき、本サイトでも初心者講座カテゴリーを解説しました。
全12回で麻雀のルールと基本戦術をマスターできるコースです。
全編無料なのでこの機に麻雀の勉強をしてみよう!という人はぜひ参考にしてください。
◆初心者から初級者になる6講座
- 第1回:麻雀とは?ざっくり概要を解説
- 第2回:麻雀の上がり方!ツモとロンを覚えよう
- 第3回:麻雀の主な役!まずはこれだけ3,5,7
- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
- 第10回:フリテンルール解説!ロンできない問題を解決します
- 第11回:麻雀の押し引きについて
- 第12回:手役読みの基礎!相手の狙い役を見抜く方法
- 番外編:【徹底比較!】オンライン・ネット麻雀のおすすめまとめ!
✓図解多数でわかりやすい
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