麻雀の2鳴きとは「役牌を鳴く際、1枚目をスルーし、2枚目の牌が出たときにポンをする」という意味です。
赤ドラや裏ドラのなかった昭和の時代には主流だった戦術ですが、現在では使いどころが限られた戦術です。
以下で詳しく解説していきます。
目次
麻雀の2鳴きとは?1鳴きとの違いで解説
2鳴きについて詳しく解説します。
1鳴きと2鳴きの定義
2鳴きとは、2枚目に出た牌をポンするという意味です。
主に役牌に対しての鳴きに使われることが多い表現となります。
対義語としては1枚目に出た牌をポンする「1鳴き」があり、現代麻雀では1鳴きが多いのです。
1鳴き | 1枚目に出た役牌をポンする |
---|---|
2鳴き | 2枚目に出た役牌をポンする |
3鳴き以上 | 各牌は4枚なので3鳴きはない。 (3枚目をポンすることはできない) |
なので2鳴きするということは手の中が特殊なのでは?と推測されたりします。
基本的には1鳴きが多い
なぜ1鳴きが多いかというと、その方が速く聴牌できることが多いためです。
牌効率の確立した現代麻雀では、(Mリーグなど)一部の環境を除き、基本的に2鳴き中心ではスピード負けしてしまいます。
また、ドラの数も多い(3枚以上が一般的)ため、役牌ドラ3のような形も多く、1鳴きが優位となります。
よくある誤用:2回鳴くことではない
よくある誤用として、2つ鳴く(2回ポン、チーをする)と混同されがちですが、これは意味が異なります。
2つ鳴く場合は、特に熟語はなく、以下のように表現されることが多いです。
- 2つ鳴いている
- 仕掛け2つ入っています
- 2副露(ふーろ)入っています
鳴きは1人最大4回まで行えますね。(4回鳴くと手が残り1枚となり、裸単騎と呼ばれる)
1鳴きせず2鳴きしがちな場面を解説
では1鳴きと2鳴きの使い分けをどのようにすれば良いのか?
(あるいは相手が2鳴きをした際にどのような手を予測するべきなのか)
以下で一般的に2鳴きになりがちな場面をいくつか紹介します。
- 手が悪い(鳴いてもあとが厳しそうな)とき
- 手が良すぎる(門前でいけそうな)とき
- 七対子と迷っているとき
- 後から重なったとき(厳密には2鳴きとは言わない)
それぞれ簡単にみていきましょう。
手が悪い(鳴いてもあとが厳しそうな)とき
まずは一番よくあるパターンで、手が悪いときです。
初中級者であれば、役牌が手に2枚あって役牌が場に出たら必ずポンするという人も多いですが、ある程度麻雀歴のある人だと、アガリきれるかどうかがわかってきます。
なので、役牌はあるものの、他が悪すぎる場合、
「これを鳴いてもあとが苦しいし、字牌を2枚失うと守備的にも厳しいなー」
と思って1枚目を鳴かない選択をすることもあります。
なので、手の悪そうな捨て牌から2鳴きが入った場合、警戒度を下げることができるかもしれません。(ドラ3あったりするような手なら絶対1鳴きするため)
手が良すぎる(門前でいけそうな)とき
逆パターンでの2鳴きもあります。
例えば手が良すぎて配牌からイーシャンテン(あと1枚で聴牌できる)の場合、門前で聴牌しそうなので1枚目をスルーすることもあり得ます。
この場合は、ツモ切りが多い、捨て牌が派手、などの特徴があることが多いです。
七対子と迷っているとき
3つ目は門前役(鳴きが不可)との兼ね合いで鳴きづらいケースです。
具体的には役牌と競合する門前手としては七対子が多いです。
4〜5対子(2枚ペアが4〜5組)あるような場合では、役牌が出てもポンをせず、状況が変わって2鳴きをするということはあり得ます。
状況変化の例↓
- その後1枚がアンコになる
- もう1種類役牌が対子になった
- ホンイツに向かえそうになった
特にホンイツやトイトイ変化のケースを注意しましょう。
後から重なったとき(厳密には2鳴きとは言わない)
最後は後から役牌が重なった場合です。
1枚目が切られたときはまだ1枚しかないのでポンができないので必然的に2鳴きとなりますね。
厳密には2鳴きと言わないかもですが、このパターンも結構あります。
(1、9、オタ風(役牌以外の字牌)を切って粘っている場合などにありがち)
まとめ:基本は1鳴きで手が良すぎるor悪すぎるときは2鳴きも視野に
そんな感じが2鳴きでした。
他のケースでは大体1鳴きとなることが多いので、2鳴きの場合は「どうして2鳴きなんだろう?」と考えると相手の手を読みやすくなります。
2鳴きをみたときはぜひ試してみましょう。
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