最高位戦日本プロ麻雀協会において、2023年より「小チョンボ」という規定が加わりました。これは、チョンボより少し軽いレベルのミスが該当し、軽めの罰則(-10P)となります。
本来のチョンボとの違いなどを以下で解説します。
目次
「小錯和(小チョンボ)」とは?
まずは概要から見ていきます。
名前 | 小錯和(小チョンボ) |
---|---|
起因 | ここに説明文を入力してください。 |
罰則 | 罰則を受ける者のトータルポイントから 10P の減算を行う。 局を続行するかどうかは違反の内容による。 |
採用 | 最高位戦日本プロ麻雀協会(2023〜) |
備考 | 時間打ち切りのプロアマ戦などではポイント罰則のないアガリ放棄になる。 |
参考 | 最新の情報は最高位戦のサイトをご確認ください。 https://saikouisen.com/news/最高位戦競技規定改定のお知らせ/ |
これまでは、チョンボというと全てその局はやり直しでしたが、小チョンボでは種類によっては局が続行となるのがポイントです。
ただし、どのタイプにおいてもトータルポイントから10P(10,000点相当)が差し引かれます。
小チョンボの種類と罰則の違い
種類は以下の3つです。それぞれ見ていきましょう。
- 小錯和(局の終了)
- 小錯和(和了放棄)
- 小錯和(続行)
小錯和(局の終了)
罰則を受ける者のトータルポイントから 10P の減算を行う。 局はその時点で終了となりノーゲーム扱いとして局の開始からやり直す。
主な対象は以下の通り。
(1) 配牌取得時の枚数間違い
(2) 荘家の第一打以前の手番間違い
(3) その他立会人が適当と判断した場合
小錯和(和了放棄)
罰則を受ける者のトータルポイントから 10P の減算を行う。 罰則を受ける者は不聴扱いとなり以後局が終了するまで副露および立直ができない。
主な対象は以下の通り。
(1) 喰い替え
(2) 誤碰・誤吃・誤槓
(3) 打牌前の立直の取り消し
(4) 自摸の対象牌の間違い
(5) 多牌および少牌
(6) 先自摸
(7) 先吃
(8) 遅碰・遅大明槓
(9) 副露時、開示前の打牌
(10) 副露時、晒し間違えたまま打牌
(11) すでに和了放棄状態の者による副露もしくは立直の発声
(12) その他立会人が適当と判断した場合
ポンとチーが被ったなどもこちらに当たります。(チーは少し待たないといけないため)
小錯和(続行)
罰則を受ける者のトータルポイントから 10P の減算を行う。
主な対象は以下の通り。
(1) 3〜4 枚の見せ牌
(2) 流局時の開示順間違い
(3) 無発声行為および発声間違い
(4) 不聴での聴牌宣言
(5) その他立会人が適当と判断した場合
聴牌、ノーテンの開示順は親から順です。ノーテンでの聴牌宣言は、巷だとチョンボになることが多いですが、このルールでは小チョンボとなります。(ノーテンリーチはチョンボになります。)
小チョンボ以外の罰則規定。注意もあり
小チョンボ以外には、ノーマルなチョンボや注意(-5Pで続行)などがあります。
- チョンボ
- 注意
- 指導
錯和(チョンボ)
チョンボは-20Pでその局はやり直しになります。
(1) 誤ロン和了・誤ツモ和了
自摸牌を手牌に入れてからのツモ発声も同等とする。
(2) 不聴立直の流局
(3) 立直後に正当ではない槓を行った後の流局
(4) 立直後の小錯和(和了放棄)になる行為
(5) 5 枚以上の見せ牌
(6) 手番間違い
(7) 和了・流局成立前に手牌・副露牌・捨牌・壁牌を崩し再現不能とする行為 (8) その他、立会人が悪質もしくは続行不能と判断した場合
リーチをしていない聴牌ノーテンの晒し間違えは小チョンボですが、ノーテンリーチはチョンボになります。(聴牌リーチしてノーテン宣言は小チョンボ)
あとは見せ牌5枚以上も稀に起きるので要注意ですね。
他には、ポンの発声が聞こえなくて手番間違いになったケースなどもあったそうです。
注意
注意はイエローカードのようなポジションです。1回目はペナルティなし、2回目以降は5Pずつ減点されます。
該当の半荘で 2 回の注意を受けることにより罰則を受ける者のトータルポイントから 5P の減算を行う。以降注 意 1 回ごとにさらに 5P ずつ減算を行う。半荘の終了により注意の回数は 0 に戻る。
対象は以下の通り。
(1) 1〜2 枚の見せ牌
(2) 局中の中座の要求
(3) 副露の指示牌間違い
(4) 立会人判断で同じ内容での指導が繰り返された場合
(5) その他立会人が適当と判断した場合
お腹を下しているなどの場合はなりかねないので注意。
指導
移動はペナルティなしですが、記録はされるそうです。
具体的な対象もなく、「立会人が適当と判断した場合」に適用されます。
具体的な事例はよくわからないですが、貧乏ゆすりがうるさいとかそんなやつじゃないかと思います。(適当)
終わりに。小チョンボを採用するのはあり
仲間内のでセットでの裁定などで小チョンボを採用してみるのも良いかもしれません。
プロの基準は厳しいので、少し緩めがおすすめです。
麻雀のルールにはまだまだ改良の余地があると思うので、今後さらに洗練されていくと良いですね。
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