麻雀におけるローカル役の一つに「真似満貫(マネマン)」というものがあります。
これは上家(または親で諸説ある)の捨てた牌と同じ牌を決められた巡目捨てると満貫がもらえるというローカルルールです。
流し満貫と同様に、捨て牌で役ができるタイプのルールとなっています。
ただ、このマネマンはコミュニティによってけっこうルールが異なりやすい役でもあり、採用する場合には注意が必要です。
そこで今日は、
- マネマンとは何か
- どんなルールがあるのか
について明確にして、その上で決めるべきポイントを解説していきたいと思います。
ではまいります。
目次
真似満(マネマン)とは捨て牌を6順コピーすると成立する満貫役です。
まずはもっとも一般的なマネマンのルールを解説していきます。
それは、冒頭でも解説しましたが、「上家の捨て牌を決められた巡目(6巡が多い)まねると満貫になる」というもの。
基本的には、1巡目からスタートするルールが多く、1~6巡をすべて真似ると満貫となり、真似する側と真似される側のどちらかの対象者の捨て牌に鳴きが入ると無効になる、
というのが一般的なルール。
◆マネマンが成立する例
- 上家の捨て牌:西北白1p9m東
- 自分の捨て牌:西北白1p9m東
みたいになっていれば、マネマンが成立となります。
シンプルですが意外と難しくて成立することは稀です。しかし、マネマンがあることで上家は同じ牌を合わせ打たれると地味にプレッシャーを感じる、そんなルールです。
以下では、異なるルールをマネマンとするマネマン亜種についてみていきましょう。
マネマンをチップ払いとするルール(たまにある)
マネマンを満貫払いとする以外でよくありがちなルールとしては、真似した巡目に応じてチップ払いとするルール。
例えば自分の知っているルールでは、真似が1巡目から始まって4巡目以降になると、チップが1枚ずつ積み重なっていくというルールです。
つまり4巡真似たらチップ1枚、5順真似たらチップ2枚・・・というように徐々にチップが増えていくというやり方になります。
このルールのいいところは、マネマンが成立してもゲームを続行できるという点だと、そのコミュニティの人は言っていました。
満貫払いとするルールだと、どの段階で払えばいいかが明確でなく揉めやすいため、麻雀のゲームとは別の位置にあるチップ払いにしているとのこと。
なるほどな、と思いました。
P.S.最大10巡真似られてチップ7枚払いという事例があったそうです。(5巡目でリーチをかけていたそうです)
マネマンの対象者が上家でなく親とするルールもある
マネマンの支払いに関しては、上で解説した2つです。一応もう一回書くと以下の通り。
- 満貫払いとする
- チップ払いとする
マネマンの支払いはチップか点棒のどちらかになります。
それ以外に決めるべき点でいうと、マネマンの対象者をどうするかというのも意見が割れやすいポイントです。
具体的には、以下の3パターンがあります。
- 上家のみを対象とする
- 親を対象とする
- 親と上家を対象とする
自分は上家を対象にするコミュニティにいたので親を対象とするルールを初めて知った時はびっくりしたのですが、親なんだから子からプレッシャーを受けることもある、という意図はけっこうおもしろいなと思いました。
ただ親のみが真似られると親だけマネマンができないとも思ったのですが、よく考えると親って第一打打つときに誰も真似れないですね、杞憂でした(笑)
番外編:マネマンをされた時のベタオリ戦略の打法について
ここからは実践編として、対局中にマネマンをされた場合どのように対処すればいいのかについて紹介します。
マネマンを避けるためには「相手が持っていない牌」あるいは「持っているけど切りたくない牌」を切っていくことが重要です。
つまりコツは以下の2点となります。
- 他家が切りたくない牌を切る
- トイツ、アンコを落とす
それぞれ簡単に紹介します。
他家が切りたくない牌を切る
まずは相手が持っていても切りたくない牌を切るという手法。
例えばほとんどの人は序盤にオタ風⇨役牌⇨ヤオチュー牌みたいな順番で、端牌や孤立牌の処理をするかと思います。
なので自分のいらない牌として、「北」とか「9m」とかを切るだけでは、相手も手牌にそれがあれば悠々とついてこられます。
一方で、5mとか7sとかそんな感じの重要そうな内側の牌であれば、割と追いかけるのに覚悟がいります。
なので、マネマンをされている(付けられている)かも?と思ったら、中張牌のなかでいらない牌を切ってみるのは手です。
トイツ、アンコを落とす
とはいえ、それでも相手が覚悟を持ってマネマンを行なっている場合、単に中張牌を切っただけでは振り切れません。
そうなった場合は、自分の手にあるトイツやアンコを落としましょう。
麻雀牌はそれぞれ4枚ずつしかないので、理論上、アンコ(3枚同じ牌)を落とせば、相手は2巡目以降ついてくることができません。
ただ、アンコを落とすと自分としても手が遅れてしまうので、トイツ落としくらいでお茶を濁すのがおすすめ。
トイツの場合、2/4しか制圧していないので、残りの2枚を相手が持っていればマネマンを続行されますが、まあ、序盤でそんなに持っていることは稀なので、大体はトイツ落としでマネマンを振り切れます。
まとめ:マネマンで決めるべきポイントは以下の2つ
ここまでマネマンについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ここまでの内容をまとめますと、以下のようになります。
マネマンとは上家または親の捨て牌を一定期間まねることで成立する役ですが、その成立条件や支払い方には諸説あります。それを踏まえてマネマンを採用する際に決めるべきポイントは以下の2点!
- 1.マネマンは満貫払いかチップ払いか
- 2.真似をする対象は上家か親か
まあ、どっちも違った面白さがあると思うので、ぜひメンバーやコミュニティに合ったほうを選んでいきましょう。
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!
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