流し満貫という役があります。
一説によると、国士無双などの出やすい役満と同程度のレア度(0.03%程度)だとも言われているこの流し満貫。
実際、和了されてもダメ、鳴かれてもダメ、と和了するにはかなり面倒な手順をとる必要があります。
ルールが誤解されやすい役でもあるので、今日は流し満貫のルールと、和了しやすさについて確認していきましょう。
ローカル役の一覧についてはこちら!

では参ります。
目次
流し満貫のルールと条件!鳴きなしでヤオチュー牌だけを切って流局

流し満貫は以下の3条件を満たす必要があります。
- 誰も和了することなく流局すること
- 自分の捨て牌が全てヤオチュー牌であること
- 自分の捨て牌が一度も鳴かれていないこと
たまに誤解されがちなのが、鳴きの部分で、自分の捨て牌でなくても、流局までに場で一度でも鳴きが入ったらダメだと思っている人は結構いるみたいです。
間違いやすいので注意しましょう。
まとめるとこう↓

こんな感じがOKパターンです↓

流し満貫の確率の不公平さ!北家と西家はやや有利

4人麻雀の場合、鳴きが入らない場合流局までのツモ数は東家と南家が18回、西家と北家が17回です。
なので流し満貫を行う場合、ツモ数の少ない西家か北家がお得です。
実際確率を計算しているサイトがあって、それをもとにすると以下の通り。
◆流し満貫の確率
- 東家 0.931パーセント
- 南家 0.931パーセント
- 西家 1.696パーセント
- 北家 1.696パーセント
とのことで、やはり西家と北家が有利とのこと。
引用元:http://www10.plala.or.jp/rascalhp/mjmath.htm#3
もっと言うなら、下家が対々和などの役を狙っており、ポンをしてくれればしてくれるほど、流し満貫が狙いやすくなります。
流し満貫はルールがあいまいで揉めやすいので注意!

流し満貫はあまり出ない役なので表沙汰なることは少ないですが、結構ルール上扱いが難しい役でもあります。
例えば、以下のような点が揉めがちポイントです。
- 積み棒はどうするのか(正規の和了とするかご祝儀扱いとするか)
- 流し満貫を狙っていることをバラす(指摘する)ことは三味線扱いになるのか
- 鳴かれているのに誤って流し満貫を宣言した場合チョンボになるのかす。
- 親が流れる流れない(天鳳は、雀魂は親がテンパイかどうかによって決まる)
- ノーテン罰符は払うのかどうか
わざわざ決めるほどのことでもないですが、仲間内で使っているルールブックなどがあればこっそり記載しておくと無難かもしれませんね。
◆天鳳、雀魂の分け
親が「流し満貫」を和了しても、手牌がノーテンなら親は流れ、親の手牌がテンパイなら連荘。ただしノーテン罰符の移動は行わない。
ちなみにさらに余談なんだけど、まちょろふさんはタンヤオのリーチを打って、流し満貫を成立させたことがあるそうで、流し満貫分は貰いつつ連荘となり、供託はお預けとなったそうです。(天鳳のケース)
・・・そういうわけなんだw
一回だけ天鳳サンマで親番でタンヤオのリーチ打って流局して成立したことありますw
連荘できてて、リーチ棒は供託になってたのでちゃんとルール確認できました🤔— 張替雅人@まろちょふ (@maroonzoltic1) July 13, 2021
まとめるとこんな感じ↓

流し満貫の確率と牌効率!次順にヤオチュウ牌を引いてくる和了率は40%

続いては流し満貫を狙うか、あるいは普通に手を進めるかの判断について牌効率を見ていきましょう。
ちなみにヤオチュウ牌の割合は全牌のだいたい40%くらいです。
なのでもし、あなたが流し満貫継続中で、手にはヤオチュウ牌はないが、あと1順ヤオチュウ牌を引ければ流局、というようなときは、流し満貫の和了率は40%くらいです。あと2順なら0.4×0.4で16%くらい。3回連続ともなるともはや6%程度です。
そんな感じの確率で入ってくる点数の期待値を元に計算するといい感じです。
まとめ。流し満貫には夢がある

流し満貫は理論上は三家和もあり得るのですが、一人でもかなり難しく、しかも上がっても満貫というなんだか割に合わない役ではあります。
しかしなぜ我々は流し満貫を狙ってしまうのか。それは夢があるからです。
悪配牌を活かしきって、相手のリーチをしのぎ切った後のカウンター。
そんな渋い和了に、流し満貫のよさを感じているのかもしれませんね。
また、他家にバレたらほぼ和了不可能という競争力のないところが流し満貫の悲しいところでもあります。もういっそ倍満くらいにしてあげてもいいんじゃと思いますが、仕事できないけどなんだか憎めない奴みたいなポジションが流し満貫のよさでもあります。
しかし、流し満貫はローカル役で唯一天鳳などのオンライン麻雀などにも導入されたいわゆる出世頭でもあります。
実はまだ和了したことのない役なので、いつか和了してみたいものです。
そんな感じです。ではまた。良い麻雀ライフを!
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