麻雀のローカル役の一つ、オープンリーチについて解説していきます。
リーチ時に待ちを公開することで点数が2役になるというルールですね。
しかしこのオープンリーチをめぐっては色々とトラブルも起きやすいです。
そこで本記事ではオープンリーチ
- 成立条件
- 使うべき場面
と合わせて、オープンリーチを用いたイカサマ事例なども解説していきます。
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では参ります。
目次
麻雀役・オープンリーチの成立条件や点数!振り込みは役満になります。
まずはオープンリーチの成立条件についてです。
オープンリーチの成立条件としては、リーチと同様の条件に加え、待ちを公開する必要があります。
待ちを公開して、他家の振込がほぼ見込めない代わりに、打点が2役になりますよ!というわけです。
一応リーチの条件も含めておさらいすると条件は以下の通り。
- 面前で聴牌していること
- オープンリーチを宣言し、1000点棒を場に出したこと
- 待ちをオープンにしたこと
この3つを満たせばOK。
細かい話でいうと自分のツモが1回以上残っている事も条件です。
で、リーチが成立後は上がり牌以外は全てツモ切りをしなくてはならないという制約がつきます。
打点はツモで2役(ツモのぶんは別でつく)、ロン時はリーチ者が振り込んだ場合は2役、リーチをしていない人が振り込んだ場合は役満となります。
ちょっと特殊な計算ですが、わかっている待ちに敢えて差し込むのを防止する意図で役満になっているみたいです。
オープンリーチの使い方!待ちがいいか打点が必要、あるいは役満振り込みを狙える時!
続いてはオープンリーチを、どんな場面で使うべきなのか問題を見ていきましょう。
まず、オープンリーチのメリットとデメリットとしては以下のようなものがあります。
◆メリット
- 打点が上がる(通常2役でワンチャン役満!)
- 相手が上がり牌を持っていた場合、手が止まる(デバサイでない相手からロン牌がでない)
◆デメリット
- ロンを期待できない(上がり牌がバレているため)
- 相手が上がり牌以外ガシガシ切ってくる(足止め効果が薄い)
これらのメリットとデメリットを踏まえた上で、オープンリーチをすべき場面は以下の3パターンです。
◆オープンリーチをすべき場面
あと、レアケースですが鷲巣牌を使っていて、待ちがスケルトンになったときなども有効です。
ではそれぞれ見ていきます。
オーラスで打点が必要なとき
まず一つ目はオーラスで負けていて聴牌したけど、どうしても打点が足りないとき。
「満貫ツモ条件で逆転だけど、リーチドラ1しかない!」
みたいなそんなときです。
そんなときはオープンリーチを使う事で、オープンリーチ、ツモ、ドラ1で満貫になり、裏ドラを使わずに逆転条件が揃ったりするので有効です。
あと、これは副産物的な感じですが、ノーマルなリーチだと関係ない人から出て逆転できないリスクみたいなのもありますが、オープンリーチの場合それがないのでツモに集中しやすいのもメリットです。
ツモれる自信があるいい待ちのとき
続いては自分の待ちが良いときです。
どうせツモれる手なら1役より2役もらっておいたほうが美味しいのでオープンリーチをかけるのは良い方法となります。
具体的にはめっちゃ山にいそうな3面張とかそんな奴の時は強気でオープンリーチ!と行くのもおすすめです。
裸単騎がいるとき
3つ目としては裸単騎状態の他家がいるときです。
リーチをしていない人がオープンリーチに振り込むと役満とするルールでは、オープンリーチに振り込んでくれる人は、まあほぼ振り込む人はいないです。
しかし、もし裸単騎(手牌が1枚の状態)のプレイヤーが当たり牌を2種類以上掴んだ場合、どうしようもなく振り込んでくれることはありえます。
具体的には、4−7p待ちのオープンリーチに対し、4p単騎で待っていた人が7pをつかむと詰みます。
なので裸単騎の人がいるときは積極的にオープンリーチを打っていくというのは有効な戦術です。
あとは先行リーチ者がいる場合などもちょっとだけ有利になります。(ルールによってはリーチ者がいる場合、オープンリーチは不可とするものもある)
オープンリーチのイカサマ事例・役満差し込みされると太刀打ちできないので要注意!
では続いては、オープンリーチを用いたイカサマについて紹介します。
オープンリーチは初心者殺しのルールで、イカサマの温床でもあります。特にコンビ打ちが簡単にできる点が問題です。
どういうことかというと、例えばA,B,C,Dの四人で麻雀を打っていて、実は裏でAとBがコンビを組んでいるとします。
すると、AとBはオープンリーチを使って、簡単に勝利をつかむことができるんです。
どうやるかというと、互いにオープンリーチに振り込み合うだけ。
つまり、以下のような感じです。
A「オープンリーチ!7p待ち」
B「打7p!しまったー当たってもうたわートビですわw」
みたいコントを繰り返す。これでAとBがトップをかっさらえます。
これにより、1位と4位を独占できて、するとオカの分だけトップラスサイドが浮くので勝利を収めることができます。
なのでオープンリーチありの場合は、こういうコンビ打ちのケースも想定してルールを決めておくと良いです。
(役満払いでなく、別途チョンボを取るなど)
オープンリーチのありなしでの戦い方の違い!鳴きを控えてやや面前寄りに!
ちなみにローカルルールであるオープンリーチは、採用されているコミュニティとそうでないコミュニティがあります。
具体的にはオープンリーチを採用している公式団体はなくて、天鳳、雀龍門などのネット麻雀のほぼ全て、プロ団体も全てオープンリーチは不採用です。
ただ、巷の社会人団体などではたまーに採用されていたり、大学生のセットとかだと半分くらいは採用しているイメージ。
なので、お呼ばれして違うコミュニティの人と麻雀を打ったら、オープンリーチがある(orない)という驚きを感じることもあるかと。
で、このオープンリーチの有無によって、微妙に戦略が変わってくるのでそれも合わせて解説します。
どう変わるのか、を一言で言うと「鳴きが控えめ」になります。
これはオープンリーチがあることで、鳴きのリスクが上がるため。特に裸単騎のリスクが倍増します。
と言うのも、オープンリーチに対しリーチしていない人が振り込むと役満払いとなるルールがあるから。
オープンリーチは待ちが公開されているので、13枚の手牌がフルであれば特に困らないですが、鳴きを複数回入れて手牌が1枚とか、4枚とかだと、手牌が全て当たり牌になることもあり得ます。
雀鬼風に言うなら「・・・終わりだな」と言う感じですね。
これにならないようにするために、オープンリーチありでは鳴きが控えめの展開となります。
(逆に裸単騎まで仕掛けてきた人がいたら、積極的に多面張オープンリーチでプレッシャーをかけましょう!)
終わりに!オープンリーチの有無は事前に確認しよう!
ここまでオープンリーチについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
まとめると以下のような感じです。
オープンリーチとは?
待ちを晒す代わりに打点が2役となる特殊なリーチのこと。オーラスで打点が必要なときやツモれる自信のある待ちのとき、あるいは振込の期待できる先行リーチ者や裸単騎の人がいるときに有効。
ただ注意点としては、コンビ打ちのイカサマができたり、待ちの分からない初心者を殺すルールでもあるので、信用できない打ち手との対局では導入しないほうが無難。
ちなみにオープンリーチはローカル役(正式ルールでない)ので、有無については対局前に確認しましょう!
以上です。では今日はこの辺で。良い麻雀ライフを!
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- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
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◆初級者から中級者になる6講座
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