麻雀の反則行為はチョンボ、アガリ放棄、罰符に分類されます。
チョンボにはならない小さめの反則の場合には、アガリ放棄(その局で鳴きとアガリができない)になるのが一般的です。
チョンボかアガリ放棄かの裁定基準は続行不可能か可能かだと言われています。
以下でアガリ放棄になる事例を解説します。
麻雀のアガリ放棄とは?
麻雀のアガリ放棄は、中程度の反則をした場合に適用される罰則です。
違反者はその局、アガリを禁止され、そのままゲームが続行されます。
より重い罪の場合にはチョンボとなり、その局は中断され、違反者は罰則を支払う必要があります。
麻雀の反則の重さ別の分類!アガリ放棄は中程度
麻雀の反則は、その罪の重さにより、上から順にチョンボ、アガリ放棄、罰符に分類されます。
ざっくりした分けとしては、ゲーム(局)が続行不可能なものはチョンボ、続行可能なものはアガリ放棄、特に影響を与えないものは罰符(1000点を支払う)となることが多いです。
図にすると、以下のイメージです。
出禁 | 非常に悪質な反則。イカサマなど。ゲームを中断し、雀荘から叩き出され、二度と入ることが許されないなどの処分となる。 |
---|---|
錯和(チョンボ) | ゲーム続行不可能な反則。 規定の点数を全員に支払い、その局をなかったものとして、再度行う。 (2000オールなどが多い) |
アガリ放棄 | ゲーム続行可能な反則。 ゲームを続行するが、反則をした人はその局においてアガリや聴牌を宣言することができなくなる。 |
罰符 | 軽微な反則。 反則をした人が1,000点を場に供託としてだしゲームを続行。反則者もアガリを宣言することが可能。 |
注意 | 非常に軽微な反則。マナーなど。 お咎めはなし。 |
アガリ放棄は、手牌がなぜか1枚少ない(少牌)、ロンと言ったが実は役がないことに(手を倒す前に気がついた)など、明らかにミスがあった場合に適用されます。
ただし、手を開いていない誤ロンなどは、誰もその手の中を見ておらず、ゲーム進行上は問題なしと見なされ、チョンボとはなりません。
この辺の線引きは慣習的な部分も大きいので、慣れていきましょう。(ハウスルールがある場合もあります)
アガリ放棄となる事例
以下ではアガリ放棄となる実際の事例をいくつかみていきましょう。
- 少牌(アガリ放棄)
- 誤発声、誤鳴き(打牌完了前なら罰符払い、完了後ならアガリ放棄)
- 誤リーチ(アガリ放棄、流局するとチョンボ)
- 喰い換え(アガリ放棄)
それぞれ見ていきましょう。
少牌
まずは牌が1枚足りない状態になってしまう少牌です。
本来だと
- 自分の手番時・・・14枚
- 待ち番時・・・13枚
ですが、なぜか待ち番時に12枚とかになったら少牌です。
多牌は1枚隠せばイカサマができてしまうため、チョンボ(重い罪)ですが、少牌はいちだん罪が軽いアガリ放棄となります。
ちなみに元々少牌でプレイする「少牌マイティ」というルールもあり、この場合は反則とはなりません。
誤発声、誤鳴き
続いては鳴けないのにポンやチーを言ってしまう誤発声です。
これも後から気づいた場合アガリ放棄となります。
まだ直せる状態(打牌完了前に気がついた場合など)だと、罰符1000点を払ってアガリ放棄にならないルールが一般的です。
◆鳴きを間違えた
打牌が完了する前・・・1000点の罰符を場に払って続行
打牌が完了した後・・・アガリ放棄
あとはロンと言ってしまったけど、手牌をギリギリ倒す前だった場合もアガリ放棄となります。(倒してしまったらチョンボになる)
ロンについてはポンやチーなどの鳴きより1段階罪が重いので要注意。
◆ロン、ツモを間違えた
手牌を倒す前・・・アガリ放棄
手牌を倒した後・・チョンボ
誤リーチ
続いては誤リーチです。
テンパイしていないのにリーチと言ってしまった場合ですね。
これはルールにもよるのですが、リーチが成立したあとであれば取り消し不可(流局まで行くとチョンボ)、成立前だったらアガリ放棄でセーフみたいなことが多いです。
まあ間違えないようにしましょう。
喰い換え
最後は食い変えです。
これは何かというと、鳴いた牌と同じメンツを切ることを指します。
具体的には
- 23を1で鳴いて1を切る
- 23を4で鳴いて1を切る
などが喰いかえとなります。
ちなみに123456と持っているところで4を56で鳴いて1を切るのはOKです。
もう1つ余談ですが、天鳳ではAIのみがこの喰い換えが可能で物議を醸しています。
(AIはサーバーに直接コマンドを送るため、この喰いかえを仕様上防げないそう)
罪が重い場合はチョンボとなる
チョンボとなる事例としては、
- ケース1:揃っていない手を和了宣言をし、手を倒してしまった
- ケース2:山を完膚なきまでに破壊してしまった
- ケース3:なぜか人より多く牌を所持している
- ケース4:リーチ後に手牌を組み替えた
- ケース5:リーチ後にカンをしたら手組が変わった
- ケース6:フリテンの手を出和了してしまった
などがあります。詳細についてはチョンボ解説記事をご覧ください。
終わり!
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- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
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