麻雀における最終局をオーラスといいます。
オールラスト(All Last)の略称が由来で、麻雀のほかにアイドルのツアーコンサートの最終日を指す言葉としても使われます。
なのでオーラスという言葉を使っているからと言って麻雀打ちだと思い込んで話をすると、話がかみ合わないこともあるかもしれませんね。
今日はそんなオーラスの意味とや使い方を解説します。
目次
麻雀のオーラスとは?ざっくり意味を解説!
まずはオーラスの意味についてです。
オーラスとは最終局を指す
冒頭でも述べましたが、オーラスとはオールラストの略称。一番最後の局のことを指します。
半荘戦であれば南4局、東風戦であれば東4局がオーラスにあたります。
◆東風戦の場合
東一局→東二局→東三局→東四局(オーラス)
◆東南戦(半荘戦)の場合
東一局→東二局→東三局→東四局→南一局→南二局→南三局→南四局(オーラス)
オーラスが終われば終局(ゲーム終了)となるんですが、ルールによってはサドンデスの西入になったりもするので注意しましょう。
オーラスの見分け方
ゲームだと大体オーラスになるとオーラスと表示され、雀荘フリーでも「オーラスです、みなさんがんばりましょう」みたいな声を出してくれることもあります。
リアル麻雀だとこの起家マークの位置によりオーラスを判断します↓
このマークがある位置が最初の親の人の位置なので、このマークがある人の左隣の人が親のときオーラスとなります。(東南戦では2周目、東風戦では1周目)
- オーラスとは、麻雀における最後の局を指します。
- オーラスの1つ前はラス前と呼びます。
- オーラスが終了するとゲーム終了となりますが、ルールによっては西入というサドンデスがある場合もあります。
オーラスの続行条件と終了条件について
オーラスが続行される場合と終了する場合について解説します。(雀魂ルールの場合)
オーラスが終了する条件
オーラスの終了条件は以下のいずれかとなります。
- 子が和了(上がり)を行う
- 流局して親がノーテン
- 親が和了(上がり)を行いトップになる
- 流局して親が聴牌、かつ親がトップになる
- 全員が30,000点以下(西入)ではない(←ルールによる)
ざっくりまとめると、親以外が上がるなどして親が流れた場合、オーラス終了となります。
また、親が上がった場合でも、その上がり(または流局)によって親がトップになれば終了となります。
オーラスが終わらない条件
オーラスが終わらない条件は上の逆パターンとなります。
- 親が上がり、または聴牌して連荘(かつ親がトップではない)
- 子が上がり、または親がノーテンだが、全員が30,000点以下(西入)
注意すべき点としては、子が上がった場合でも全員の点数が規定以下の場合、西入と呼ばれるサドンデスに突入することがあります。(ルールによる・雀魂、天鳳は西入あり)
西入の条件は、ヨンマだと30,000点、サンマだと40,000点で、誰かがこの点数を越えるか、西場が終了(西4が終了)するまで続きます。
麻雀のオーラスに関するよくある質問
麻雀のオーラスに関してよくある質問をまとめました。
オーラスが終わらないときがあるのはなんで?
西入と呼ばれるルールが発動している場合があります。
西入とは、全員の持ち点が規定点数以下の場合、オーラスを終えても次の局に移行するというもの。雀魂や天鳳で採用されており、ヨンマ30,000点、サンマ40,000点を越えない場合、西入りとなります。
参考:西入(南入)の条件!終わらないオーラスは三万点以下のサドンデス【雀魂、天鳳では採用】
オーラスの1つ前の局のことはなんという?
「ラス前」と呼びます。
半荘(東南)戦の場合は南3局、東風戦の場合は東3局がラス前にあたります。
親が上がったら続行?
親がトップでない限り続行となります。また、流局して親が聴牌をしている場合も同様です。
(ルールによってはトップになっても続行となるルールもある。Mリーグなど)
オーラスでトップでない人が上がりやめは可能?
ルールによりますが可能です。(雀魂ではシステム上不可)
親が上がって2着、3着の場合でも、トップとの点差が離れすぎている場合などは、より下の順位の人に再逆転されるリスクを恐れて「上がりやめ」をすることができます。
上がりやめ:オーラスの親(トップではない)が上がったあと、連荘の権利を放棄して試合を終了させること
オーラスのマナーは?
リアル麻雀におけるオーラスのマナーとしては、点数の確認があります。
特に、手づみ麻雀や点数表示のない全自動麻雀卓での対局の場合、点棒状況を把握しづらいため、オーラス開始前の点数確認は重要です。
点数表示ありの卓においても、合計点数にズレが出ている可能性があるため、念のため合計点数の確認を行うことが多いです。
アガラス・ラス確はマナー違反?
オーラスで順位の変わらない上がりをマナー違反とする古い風潮があります。
現在主流の考え方では、ラス確定の上がり(通称:アガラス、ラス確)をしても問題ないことが多いです。
しかし、天鳳・雀魂等のラスのペナルティが重いルールについては、ラス確をしない人が多い傾向にあります。
麻雀以外での日常的な意味でのオーラスについて
続いては麻雀以外の意味でのオーラスについて解説します。
- ライブやオーケストラのツアー最終日最終公演のこと
- 飲み屋のバイトなどでオープンラスト(1日中)シフトに入ること
この2つがあるようです。それぞれ見ていきましょう。
最終公演としてのオーラス
まずは主に音楽系のツアーコンサートにおける最終公演のことを「オーラス」と表現します。
これはほぼ一般用語的になっているようで、麻雀をしない人でも普通に使います。
語源は麻雀になるようで、意味は麻雀と大体同じです。
ライブにおけるオーラスとは?
- イベントやツアーの最終日(またはその日の公演)のことを指す
- 「ALL LAST」(オールラスト】の略で「一番最後の」からくる。
ジャニーズファン、K-POPファンなどで利用されているのを観測しました。
同じような意味では、相撲の千秋楽(センシュウラク)などがあります。
アルバイトにおけるオーラスとは
また、アルバイトでもオーラスという言葉が使われることがあります。
こちらは「オープン(開店)からラスト(閉店)まで」の略で、語源も異なり、意味も変わってきます。
例文:
「オーラスのバイトが終わらない」(オープンラストで入っているアルバイトの長時間シフトが長くて全然終わりが見えない)
「閉店間際に粘っている客がいる」とかではないので注意。
- 飲食店のアルバイトなどで用いられるオーラスはオープンラストの略。
- 開店から閉店までぶっ通しでシフトに入るという意味で異なるので注意。
終わりに。オーラス以外の麻雀用語めっちゃまとめました!
そんな感じがオーラスでした。
オーラスの麻雀での詳しい立ち振る舞い方などは別記事にまとめたので参照ください。
オーラス悪配牌の錬金術【アガリトップは役牌バックも辞さない!】
また、その他の麻雀用語についても300ワードくらいまとめたまとめ記事を作ったのでよければ参照ください。
検索可能な麻雀専門用語一覧集!読み方、数字、初心者からマイナー隠語まで網羅した語句・ワードの完全版
その他にも日常的な麻雀用語だけをまとめた記事もあるので、あ、これも麻雀なんだ!みたいなのを楽しみたい方はそちらもどうぞ。
[由来も解説]日常的な麻雀用語5選!カッコイイ言葉が自信を持って明日から使える
そんな感じです。ではまた。良い麻雀ライフを!
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- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
- 第10回:フリテンルール解説!ロンできない問題を解決します
- 第11回:麻雀の押し引きについて
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