ルール

クリエイターのための麻雀入門!打たない人が抑えるべきルールと用語まとめ

イラストクリエイターをしている人の中には、「麻雀中のイラスト」とか「牌のイラスト」といったような依頼が来ることがありますね。

そして「麻雀のルールは分からないけど、断ったら次の仕事がなくなるかも…」と思って受けては見たものの、専門用語やルールが分からず困ってしまうということもあるかと思います。

なぜかというと、麻雀のルール説明サイトや専門の麻雀入門書も数多くありますが、そのほとんどは、実際に麻雀をプレイできるようになるためのルールの解説本で、クリエイターが仕事を進めるうえでの注意点などをまとめたものはないからです。

そこで今日は、クリエイターが麻雀関係の仕事を受けるうえでの基礎知識となるような、ざっくりした麻雀のルールと用語の解説をしていきたいと思います。

これから麻雀関係の仕事を受けようとしているイラストクリエイターの方の参考になれば幸いです。

では、まいります。

クリエイターが把握しておくべき麻雀ルールの全体像

まずは、クリエイターが把握しておくべきルールの全体像を説明します。

クリエイターが把握しておくべき麻雀のルールとしては、以下の3点です。

1.麻雀の目的とざっくりしたゲームの流れ

2.麻雀用具と役・用語の概要

3.麻雀業界の常識

それぞれ簡単に説明していきます。

1.麻雀の目的とざっくりしたゲームの流れ

クリエイターが知っておくべき第一の情報としては、「麻雀とは何か?どういうゲームなのか?」というざっくりした流れです。

具体的には、

・麻雀とはどういうゲームで、将棋や囲碁とどこが違うのか?

・どうやって勝敗を決めるのか?

・用いる道具にはどんなものがあるのか?

などです。

これが分からないと、「麻雀牌を書いてください」みたいの依頼を受けても「そもそも何を書けばいいのかわからない」とか、「プレイヤーはどんな表情でいるのが適切か」みたいなことになってしまうのでルールの概要の理解は重要です。

知っておくべき内容については後述します。

2.麻雀牌の種類と役や用語の概要

続いて知っておくべき情報としては、麻雀牌の種類と麻雀で使う役や用語などについてです。

麻雀牌って何?という話でいうと、麻雀では牌と呼ばれるタイルを使ってゲームを行い、これが全部で34種136枚あります。

この34種類の牌を全部暗記する必要はないですが、どんな種類があって、どんな呼び名で呼ばれるのか、みたいな話を抑えておくとよいです。

また、麻雀では、牌を特定の形にすると「役」と呼ばれる肩書が付き、この役を作ることでアガリとなり点数が発生します。

なので、この役についてはどんなものがあるのか、を代表的なものだけでも抑えておきましょう。

また、麻雀では他のゲームでは使われないような独特の用語がいくつもあり、麻雀打ちの依頼主はどんなに噛み砕いて説明しても、専門用語を一定数使ってしまうことになります。

なので、ツモとか、ロンとか、手牌とかそういった代表的な用語については「何となくこんなのあったなー」くらいでもいいので調べられる状態にしておくと、依頼主とのコミュニケーションが図りやすくなり便利です。

3.麻雀業界の常識

最後に、これは意外と忘れがちなことですが、抑えておくべき第3のポイントとしては、麻雀業界のしきたりや常識みたいな話も重要です。

例えば、雀荘は18歳未満は入れないとか、知らない人と打つフリーという形態と知り合い4人で打つセットという形態があることとか、麻雀プロ団体が複数あってプロが数千人もいることとか、そういう話になります。

そういった麻雀業界の知識について前提があると、どういう目的で依頼されているのか、とか、どういった層を狙っていきたいのか、などがわかり、作品に奥行きが出るのでオススメです。

クリエイターが抑えておくべきざっくりした麻雀のルール

では、ここから実際にクリエイターが抑えておくべき麻雀のルールを説明していきます。

麻雀は4人でやるゲームで運の要素がある

まず、抑えておくべきポイントは麻雀のゲームの概要です。

麻雀は、いわゆるボードゲームの一種で、将棋や囲碁などと同じくマインドスポーツの一種とされています。

ただ、将棋や囲碁などと異なる点としては、プレイヤーが4人いるという点と、手札や山札など一部が見えない状態のままプレイするゲームであるという点です。

プレイヤー数が多くかつ見えない部分があるということで、運の要素が発生し、実力が高いものが必ずしも勝つわけではないという不確定さが、麻雀の魅力となっており、数百万人のファンがいる日本最大のゲームの一つとなっています。

麻雀の目的と進め方の概要

続いては麻雀というゲームでは、どのように勝敗を決めていくのか、という話をしていきます。

麻雀では、「点棒」と呼ばれるお金のようなものを奪い合って、最終的にもっとも点数の高い人が優勝!というゲームになります。

では、この「点棒」を奪うためにはどうすればいいのか、というと「ほかのプレイヤーよりも早く牌をそろえてアガる」ことです。

麻雀ではそれぞれのプレイヤーは、「牌」と呼ばれるタイルのようなものを13枚持ち、これを手札(手牌)とします。そしてこの手牌をポーカーのように手札を交換しながら「役」と呼ばれる特定の形を作っていきます。

そしてもっとも早く手役を整えた人がアガリ(和了)を宣言することができ、役に応じた点数を受け取ることができます。

進め方としてはプレイヤーのターンは順番で、自分の番が来たプレイヤーは山(デッキ)から牌を一枚持ってきて、手牌に加え、もっとも要らない牌を一枚捨てます。

この一連の動きが終わるとターン終了で、次のプレイヤーのターンとなり・・・というのを、山がなくなるか、あるいは誰かがアガリになるまで繰り返していきます。

ちょっとだけ特殊なルールとしては、山から牌を持ってくる他に、人が捨てた牌で自分が欲しいものがあれば、それをもらい受けるという技があって、それを「鳴き」といいます。

鳴きをしてもいい役とそうでない役があったりして紛らわしいのですが、その辺の話はあとで一覧表のリンクを載せておくので適宜参照下さい。

アガリには形を整え、役を用意する必要がある

アガリについては、2つの条件を満たす必要があります。

一つは型を満たすことで、これは以下のように同じ牌3つまたは、階段状になった牌3つの塊(面子という)を4パターンとあと同じ牌2つのペア(アタマという)を一つ作ることです。

例:234、456、567、789、白白

ちなみに手牌は13枚ですが、山から牌を持ってきた牌、あるいは人の捨て牌から取った牌を併せてアガリのときは14枚とします。

アガリのもう一つの条件としては、役があることです。

型が3つずつの面子4つと、同じ牌2つのアタマの組み合わせとなっていたとしても、役がなければアガリを宣言することはできません。

なので、各プレイヤーは型を整えつつ、役も用意するという両面での手作りを進めていく必要があります。

アガリを諦めて逃げるベタオリという概念

以上で麻雀の大まかなルールは説明完了なのですが、もう一つだけ、麻雀の戦略性を高めている「ベタオリ」という概念について説明させてください。

麻雀では基本的にはアガリを取らないと点数が増えないので、みなアガリを目指していくわけですが、いつもアガリを目指し続ければいいかというとそうでもありません。

場合によっては、自らのアガリを諦めていくという選択をとることも重要です。

この自分のアガリを諦める行為のことを「ベタオリ」といい、なぜそんなことをする理由を説明します。

麻雀では、アガリ方に2種類の方法があり、一つは「ツモ」と呼ばれる方法で、これは山札からもってきた牌が最後のピースとなりアガリが完成する形。そしてもう一つが「ロン」と呼ばれる方法で、これは人が捨てた牌をもらうことでアガリが確定する形のことです。

ツモの場合は、だれの責任でもないのでアガリの点数はアガれなかった3人で割り勘をすることになりますが、ロンの場合、アガリにつながる最後の牌を捨てた人が全額をはらう必要があるというルール。

このロンによる全額払いで点数を減らすことがないように、自分の手がアガリから遠いな、と思うときなどはロンされないようにベタオリをするというのも戦術の一つとなるのです。

ちなみにロンされることを「振り込み」と言い、麻雀では、4人のプレイヤーがいるので確率的に自分がアガリになる確率は1/4なので、如何に振り込みを避けてベタオリするかが実力として重要となります。

クリエイターが覚えておくべき牌の種類と専門用語まとめ

クリエイターとして押さえておくべき大まかなルールの説明は以上となります。

ここからは、クリエイターとして押さえておくと便利な麻雀用具の説明と牌の種類の説明をしていきます。

すべてを暗記する必要はないので索引としてご利用ください。

麻雀牌の種類について

麻雀で使う麻雀牌は全部で34種類が4枚ずつあり、計136枚あります。

この牌の種類としては、大きく萬子、ピンズ、ソウズ、字牌という4種類に分かれていて、それぞれで2枚ずつのペア(対子)、または3枚ずつのトリオ(面子)を作ることで手を整えていきます。

詳しい話は以下の記事にまとめていますが、とりあえずは以下の一覧にすべての牌をまとめているので参照頂ければ幸いです。

役の種類について

続いては麻雀の役についてです。

麻雀の役は、一部のルールだけで使用されるローカル役を除くと全部で37個あります。

ただ、半分以上は出現率1%以下とかの役なので重要なのは一握り。

覚えておくべき内容としては、手牌を整えても「役」がないとアガリにならないということや、「鳴き(人から牌をもらった場合)」に成立する役と成立しない役があるということくらいで、あとは重要な10個くらいを覚えておけばOKです。

とりあえず覚えておくべき役と各役の関連性などは以下の記事にまとめているので参考にしていただければ幸いです。

麻雀用語について

最後によく使う麻雀用語についてまとめていきます。

とりあえずこれだけは覚えておくとよいかなと思う麻雀用語を以下にまとめました。

・ツモ・・・山から牌を持ってくること、または、山から牌を持ってきてアガリになることと

・ロン…人の捨て牌でアガリとなること、あるいはそのときの掛け声

・聴牌(てんぱい)・・・あと1枚でアガリとなる形のこと

・一向聴(イーシャンテン)…あと1枚で聴牌になる形のこと(アガリまであと2枚交換が必要な形)

・鳴き…人の捨て牌をもらい受けること。大きく分けてポンとチーに分かれる

・チー…自分が45と持っているところに、他の人の捨て牌に6が出て、その6をもらい受けるような階段状の鳴きのこと。自分の左隣の人の捨て牌のみもらい受けることが可能

・ポン…44と持っていて、他の人の捨て牌に4が出たときに4をもらうような同じ牌での鳴きのこと。自分以外の誰からでも鳴きが可能。

・半荘(ハンチャン)…麻雀における1ゲームの単位のこと。1半荘というと全員の親が2週回るまでで勝敗を競う長さを指す。

・東風戦(トンプウセン)…麻雀における1ゲームの単位のこと。東風戦では全員の親が1週回るまでで勝敗を競う長さを指す。

・東場、南場…半荘の中の親の1週目、2週目のこと。1週目を東場、2週目を南場と呼ぶ

・局…1半荘の中の各セクションのこと。東場、南場でそれぞれのプレイヤーが親を一回ずつ行うため、それぞれの「局」の表現としては、東1局から始まり、東2、東3、東4と進み、東4局が終了すると南場に入り、南1局、南2、南3、南4局と進み、南4局終了時の点数で勝敗を決める

・オーラス・・・1半荘の最後の局のこと。南4局または東4局(東風戦)を指します。

・親・・・その局のホスト。持ち回りで移動し、親は点数が1.5倍となります。東家とも言います。

・子・・・親でない人のこと。親から見て右隣り、向かい、左隣りをそれぞれ、南家、西家、北家といいます。

・トビ…点棒が0点未満になること。ゲーム終了となる場合とマイナス計算にして続行する場合があります

・ウマ…順位点のこと。ゲーム終了時の順位によって、あらかじめ決めておいたウマの額分の点棒のやり取りが追加で発生します。(2位なら+1万点をもらうなど)

・オカ…トップ賞のこと。ゲーム終了時のトップはトップ賞として、通常+2万点を受け取ることができます。

そのほかのワードが出てきたらググってみてください。たいていは出てくるはずです。

クリエイターが覚えておくと便利な麻雀業界の雑学情報まとめ

最後に、麻雀のルールとは直接関係はないですが、クリエイターが覚えておくと便利な麻雀業界の雑学情報をまとめていきます。

・4種類の麻雀について

・雀荘の営業形態について

・フリー麻雀用語

4種類の麻雀について

まずは麻雀の形式についてです。

麻雀のルールとしては、大まかなルールは日本国内でどれも同じですが、細かく分けると以下の4つに分かれます。

・競技麻雀…なるべく運の要素を減らした麻雀プロ用のルール

・健康マージャン…お金を賭けない、タバコを吸わない、お酒を飲まない、の「3ない」をモットーにしたクリーンな麻雀。シニア層に人気。

・セット麻雀…仲間内でわいわい楽しむ一般的な麻雀

・フリー麻雀…知らない人と卓を囲む麻雀。ギャンブル的な要素が強いものも多い。

細かい話は以下の記事にまとめているので、気になる方は参考にしていただきたいのですが、まあ、ざっくり4つあるんだなーくらいに思っておいてもらえればOKです。

あと、これは完全に余談なんですが、アメリカ式の麻雀、中国式の麻雀というのもあって、それは日本のルールとはちょっと違ったりもします。

雀荘の営業形態について

まずは、雀荘の2種類の営業形態の違いについてです。

麻雀を打てる場所として「雀荘」という施設があるのですが、この雀荘は大きく2種類(フリー雀荘とセット雀荘)に分かれています。

一つがセット雀荘で、これは貸し卓専門店です。セット雀荘では友人同士など4人で入って1卓を借りるようなイメージで、1時間400円とか時間制であることが多いです。

もう一つがフリー雀荘で、これはセット雀荘同様に4人で入って卓を借りるセット麻雀を楽しむこともできますが、それ以外にも、ふらっと一人で来た客同士が知らない人同士で卓を囲むというフリー麻雀という形式を楽しむことができるのが特徴。

フリー麻雀用語

フリー麻雀では、お店側が客をうまく回すために作った用語があったりします。

例えば以下のようなものが有名。

・ラス半…この半荘で帰りますの意。これを言うとお店側がどの卓に客を入れたらいいかとかを判断しやすくなるので、終わりたいときは半荘開始前に「ラス半」というのがマナー

・もしラス…「たぶんラス半だけど、場合によっては続行するかも」の意。優柔不断な人が使いがち。あんまりもしラスを続けると店から嫌われる

・ありあり、なしなし…麻雀ルールでの喰いタン、後付などのありなしを問う意味と、コーヒーの砂糖とミルクのありなしを問う二つの意味があり紛らわしい言葉。フリー麻雀では主に後者で、「アイスありあり」というと砂糖とミルクの入ったアイスコーヒーが出てきます。

・ワン欠け…麻雀を始めるには一人足りない状態のこと。フリー麻雀ではたいてい店員が入って麻雀をスタートすることが多い。

フリー麻雀では、レート(賭け金)ありのところも多くて、そのレート話とかは以下の記事にまとめているので、よければ参考にしてください。

終わりに

ここまでクリエイターが覚えておくべき麻雀のルールをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

クリエイターの場合、じっさいに麻雀を打つわけではないので、詳しい打ち方とか戦術は不要ですが、牌のイラストのミスなどがあると麻雀打ちには違和感が残ってしまったりもするので、ポイントはきっちり抑えていきたいものです。

ぜひ、ポイントを押さえて、質の高い作品を仕上げてビジネスを発展させていきましょう!