本記事では麻雀における「無役(むやく)」について解説します。結論から言うと役がなくて上がれない(役なし)という意味です。
対処法についても解説します。鳴き強制麻雀とかでは地味に大切なスキルですので一緒に学んでいきましょう。
雀魂から麻雀を始めた人の中には「無役」という表示が出てきて混乱した人もいるかと思います。
これ↓
これは役の一種ではなく、「役がない」という意味の麻雀用語です。
なので聴牌してこれが出た場合は、手を組みなおす必要があります。
以下で詳しく解説します。
目次
麻雀のアガリには役が必要!無役不可の1翻縛りです
まずは無役を説明する前に麻雀のルールをおさらいしましょう。
麻雀のルールでは、アガリの条件として
- 3枚1セットのメンツを4種類+2枚1セットのアタマを作ること
- (ドラ以外の)役を1つ以上用意すること
の2つが課せられています。
無役とは、1つ目の状態はあと1枚で満たせる(聴牌)状態だが、2つ目の条件が満たせていませんよという警告になります。
つまりアガリを行うためには何らかのやり方により役を用意する必要があります。
麻雀役は全部で40個くらいありますが、聴牌から急に役を作るのはかなり大変。無役にならないように配牌時から注意して手を進めましょう。
無役(役なし)を解消する3つの方法!鳴きを入れてなければリーチで何とかなります
以下では実際に無役が出た場合にどうすればよいのかという対処策を解説します。
方法は3つあります。
- 鳴きを入れていない状態ならリーチ
- 鳴きを入れている場合は役を探す
- 全部だめなら偶然役を頼る
それぞれ上から順に無理がない形です。
ではそれぞれ見ていきます。
鳴きを入れていない状態ならリーチ
まずもし無役と出ているものの、あなたが鳴きを入れていない場合。
そんなときは対処は簡単です。
恐らくリーチと出ているはずなのでそれを押してリーチをかければOKです。
もしかしたら雀魂だとリーチができるときは無役と出ないかもですが、ラスト1順とかでリーチをかけられない場合以外はそれで解決します。
鳴きを入れている場合は役を探す
続いては鳴きを入れてしまっている場合。
たぶん困るのはこっちかなと思います。
そんなときは鳴き可でよくある役のうち近いものを探しましょう。
具体的には
あたりがねらい目です。
例えば
タンヤオを狙っていたけど最後に違う方を引いてしまった!
という場合は、引いてきた牌を切り捨てた上で、タンヤオ牌を引き直す(鳴くも可能)ことで無理やり役をつけることができます。
やってみた↓
・・・まずはこのタンヤオっぽいけど微妙にタンヤオじゃない形を「無役」の7m待ちに取ります。
続いて上家から出た4pをチーします。
・・・これでタンヤオが確定するわけなんですが、麻雀では喰い変え(両面待ちの片方を鳴いてもう片方を切るをしてはいけない)があるので1pは切れません。
なので6sとか切っておきます!(3-6sでチーしやすいように)
・・・そしたら3sが鳴けて役アリの聴牌が復活し、下家から7mをロンできました。
こんな感じのステップで役を復活させることが可能です。
役という概念を全く知らないとかでなければ、どれか近いやつがあるんじゃないかと思います。探して寄せていきましょう。
初心者が鳴きを入れてよい役↓
配牌から役を狙うやり方↓
全部だめなら偶然役を頼る
3つ目は役を知らない(この場合は役を覚えてほしい)、あるいはリーチを受けて逃げ回っているうちに偶然聴牌してしまった、みたいな場面です。
そういったケースでは前項のように狙っていた役がなく、一手二手の変化ではどの役も狙えそうにない・・ということもあるかもしれません。
そんなときの最終手段が偶然役です。
偶然役というのは文字通り、偶然珍しいことが起きたときに偶発的に付く役のカテゴリーのことで、役がない状態からでも不意にこの偶然役の門が開くことがあります。
なので無役の聴牌を取りつつ、偶然役のチャンスを待ちましょう。
具体的には以下のようなものがあります。
まあ狙ってできるものではないので忘れないように意識しておくくらいの感覚です。
ちなみに以下の記事は相手の鳴きから役を読む内容なんだけど、逆に自分の鳴きのパターンからまだ狙える役を知る用途でも使えるから困った時にどうぞ!
>>放銃率を下げる手役読み!相手の鳴きの役を見切る方法を解説
無役(役なし)に関するよくある質問
無役に関するよくある質問をまとめました。
役があるのにロンできません
「どう考えても役があるけど上がれない」
これはたまに聞きます。
「役牌を鳴いたから役は確実にある」
のにロンできない…みたいなやつです。
原因としてはフリテンが考えられます。
フリテンとは自分で切った牌を含む待ちではロン上がりできないというルール。これにかかっていないか確認しましょう。
>>麻雀のフリテンルール解説!ロンできないが役満・国士無双13面はやや有利!【初心者講座10回】
どの字牌を鳴いていいかわかりません
字牌は鳴けば役がつくお手軽なアイテムですが、役が付くもの付かぬものが結構わかりにくいですね。
違いは以下の通りで、三元牌はいつも役がつきます。
まずはこちらを覚えましょう。
詳細は以下の記事をどうぞ。
>>【役牌はどれ?】場風牌と自風牌、三元牌とそれ以外(オタ風)の違いを解説、特急券の使い方!
役なしで流局したら聴牌料はもらえますか?
役なしでも聴牌料は受け取れます。
また聴牌しておけば、最終牌でのハイテイ、最終捨て牌でのロン上がり(ホウテイ)などの役も期待できます。
この役なしでの聴牌のことを形式聴牌(ケイシキテンパイ、略してケイテン)といいます。
Mリーガーの朝倉プロは「ケイテンは勝負手」との名言を残しています。
>>麻雀の形式聴牌(ケイテン)とは?流局時にテンパイ料をもらう技術!(役なしも可)
終わりに。無役(役なし)になる鳴きは控えよう
そんな感じが無役の意味と対処法でした。
片アガリのタンヤオなどで上がれない方を引いてしまうみたいな仕方ない無役も中にはありますが、ほとんどの無役は計画性のなさから発生します。
ぜひ役をちゃんとマスターして鳴き不可の役を狙って鳴きを入れてしまうみたいなミスをしないようにしましょう。
役の一覧については以下の記事にまとめています。
あやふやかも!という人はぜひ参考にしてください。ではまた。良い麻雀ライフを!