一気通貫(いっきつうかん)は麻雀役の一つです。略して一通とも呼ばれます。また、麻雀以外でもビジネス用語としても使われており、日常的な言葉といえます。
ざっくりいうとこんな感じ↓
今日はこの一通について意味や使い方を紹介していきます。
麻雀役としての一通はこんな感じ↓
また、麻雀役の一覧については以下の記事を参照ください。
その他日常的麻雀用語はこちら↓
目次
ビジネスと麻雀での一気通貫の意味の違いについて
麻雀役としての一気通貫と、ビジネスにおける一気通貫の意味をそれぞれ説明します。
以下でもう少し詳しく解説します。
ビジネス用語としての一気通貫の意味
ビジネス用語としての一気通貫は「ワンストップ」と同義です。
- 「一貫性をもって」
- 「最初から終わりまで」
という意味で四字熟語のように使われます。
とかそんな感じで、割と格式ばった場所でも使われるので、意味を押さえておくようにしましょう。
あとIT業界とかだと「一か所で全部が揃う」という意味で「ワンストップで」という言葉が使われることがありますが、あれと大体同じ意味での使われ方もあります。
なので、一気通貫と来たら以下のどちらかの意味です。微妙にニュアンスが違うので注意。
◆ビジネス用語「一気通貫」の意味
- 意味①・・・最初に立てた予定の通り最後まで一貫性を持って。
- 意味②・・・一か所ですべてが完結するように。ワンストップで。
ちなみに、一気通貫という言葉を使っているからと言ってその人が麻雀好きかといえばそうでもなくて、むしろ麻雀をあまり打たない人ほど好んで使いがちな表現です(当社比)。
アンパイとかワンチャンとかチョンボとかと同じですね。無闇に使うと麻雀打ちから冷ややかな目で見られるリスクがあります。
対義語は特にないですが、自社で全てをやらないという意味だと、「選択と集中」とか「分業」とか「アウトソーシング」とかがやや逆目の言葉と言えるかもしれません。
>>[由来も解説]日常的な麻雀用語5選!カッコイイ言葉が自信を持って明日から使える
↓これを着ている人が外国人ばかりなのと同じイメージ。
麻雀役としての一気通貫の意味
続いては、麻雀役としての一気通貫です。
名前 | 一気通貫(いっきつうかん) 略称:一通(いっつー) |
---|---|
点数 | 面前2役、鳴き1役 |
鳴き | OK(食い下がり1役) |
確率 | 1~2%(13位/37個中) |
条件 | 萬子、ピンズ、ソウズのいずれかか1つの色で、123、456、789の3メンツを作ること |
萬子、ピンズ、ソウズのいずれかか1つの色で、123、456、789の3メンツを作ることが条件です。
123456789五六七白白
とかそんな感じの手が一気通貫です。
役の点数は、面前手(鳴いていない)なら2役、鳴きを入れると1役となります。
鳴きで和了しやすいので、悪配牌のときとかに意外と使い勝手のよい役ですね。
ちなみに1回までならポンしても作れます。
麻雀役・一気通貫の詳細!確率や条件など
ビジネスと麻雀での意味の違いを開設したところで、改めて麻雀役としての一気通貫を詳しくみていきましょう。
成立条件
成立条件としては、
マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1種類で
123、456、789の3面子を作ること
です。
よく間違いがちな点としては1〜9を集めれば良いわけではなく、中身が
- 123のメンツ
- 456のメンツ
- 789のメンツ
としてそれぞれ使われねばなりません。
つまり、
111 22 345 678 999
みたいな形の場合は一気通貫は成立しないので注意しましょう。
また、123はマンズ、456はピンズ、789はソウズみたいな形もダメです。マンズならマンズのみで3面子を作りましょう。
点数、鳴き
一気通貫の点数は以下の通り。
- 面前・・・2役
- 鳴き・・・1役
面前で作るとリーチやツモ、平和などと複合して高打点になりがちですが、悪い配牌から鳴きの一通を狙うという使い方もできます。
コスパは中くらいです。
確率
一気通貫の確率は以下の通りです。
- 4人麻雀(ヨンマ)・・・1.57%(13位)
- 3人麻雀(サンマ)・・・2.56%(12位)
サンマの方が若干出やすいですが、サンマは全体的に役が複合しがちなので体感としては同じくらいです。
個人的な感覚だと、鳴き(チー)が使える分ヨンマの方が一気通貫が心強い気はしています。
一気通貫の麻雀での使い方のコツ!面前と鳴きで用途が違う!
一通の麻雀中での使い方について紹介します。
一通を使う場面としては、大きく分けて、複合させて使う場合と単体で使う場合に分かれます。
- 一通を複合役として使う場合
- 一通を単体で使う場合
- 一通の鳴きは両面から埋める
それぞれ紹介していきます。
一通を複合役として使う場合
複合させる場合としては、ホンイツ、清一色などの染め手系や、面前手なら平和などと相性がよいです。
特に鳴きチンイツの場合、あと1役が足りないときなどに一通を足すことで跳満(6役)や倍満(8役)にするというような場面はけっこう多いですね。
一通を単体で使う場合
一方で単体で使う場合は、主に悪配牌で何とか和了したいときなどに使うのが有効です。
124589みたいな面前ではかなり苦しめの形でも鳴きを駆使すれば一通で和了しやすい形となります。
オーラスの和了トップなどで使っていきましょう!
一通の鳴きは両面から埋める
ちなみに普通麻雀における鳴きは、愚形から先に払っていくのが基本ですが、一通の鳴きに限り役を確定させるために愚形を残して先に両面を埋めていくことが重要です。
例えば124589みたいな形では、ネックになるのは45の両面ターツです。(最後に残ると3をツモったとき役が付かなくなるため)
23、78の両面形が残った場合は、何だかんだで外側が出やすいので何とかなりますが、45や56という形が残ると和了できない方が出やすく危険です。一通ではこの4と6の鳴きがキーとなります。
また、あまり鳴きすぎるとキー牌が出づらくなるので、ネックとなる両面から鳴いていくようにしましょう。
番外編:一気通貫の雑学2選!一通確率と手品アイテム
続いては一気通貫に関する雑学を2つほど紹介します。
- 可能性で見る一通
- 幻想の一通
可能性で見る一通
とはいえ面前な場合などを含めて、一通になる場合とならない場合があって紛らわしいと思うので、一通になる確率を図にしました。
枚数で確率を振っていますのでご査収ください。
普通の両面だと大体57%、三面待ちだと40%くらいの確率で一通になります。
ちなみにこれはさらに余談ですが、一通の両面待ちは必ず1-4-7か3-6-9の筋になります。(2-5-8待ちにはならない)
なので一通に当たりたくないときは中筋(1か9の片筋も可)の4とか6を切るのも手です。
一通はけっこう形がブレがちなので、三色同順ほどではないですが、狙っての和了が意外と難しい役でもあります。
幻想の一通
続いては「麻雀好きなのか?じゃあ、麻雀で一発芸やれよ!」みたいな無茶ブリを一度だけ無効化できる魔法のアイテムです。
それがこちらの幻想の一通。
一通のマジックアイテム↓
簡単に言うと、筒子の点を移動させるマジックです。
詳細↓
終わりに!一通はビジネスでも麻雀でも使いどころが肝心!
一気通貫の意味や使い方についてまとめましたがいかがだったでしょうか。
オーラス悪配牌のときは一通やチャンタ、三色などの使い方でかなり聴牌スピードを加速できるので和了トップ時などは鳴き一通がないかを常に意識するとよいかなと思います。
また、一通はビジネスでも使われることをも多いので、しっかりマスターしてイメージを掴んでいきましょう!
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- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
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- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
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- 第10回:フリテンルール解説!ロンできない問題を解決します
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