麻雀における鳴きとして「ポン」「チー」「カン」の3つがあります。
他の発声としてリーチとかロンもありますが、これらは鳴きではないです。
で、この鳴きが被るときが稀にあります。
そうなると「ポンよりチーが優先だ!」とか「いやいや発声優先だ!」というようにトラブルになることも。
実際どっちなん?
という人に向けて、今日は鳴きの優先度について紹介していきます。
鳴きはポンとチーとカンに分かれる
まずはポンとチーとカンという3つの鳴きの違いを簡単におさらいしていきましょう。
- ポン…同じ牌を2枚以上持っていて3枚目を他の人からもらう鳴き
- カン(暗槓)…同じ牌を4枚持っていてもらう鳴き
- カン(明槓)…同じ牌を3枚以上持っていて4枚目を他の人からもらう鳴き、あるいは自分でポンした牌に4枚目を付け加える鳴き
- チー…12、56、79というように数が階段状になる牌を2枚持っており、その隣の牌をもらう鳴き
ん、そもそも鳴きの違いが分からぬぞ!
という人は、この辺の鳴きの詳しい話は以下の記事にまとめているので、参照ください。
◆参考記事
本記事で確認しておきたいのは、鳴きの被りについてです。
鳴きが被るのは、ポンとチー、あるいはカンとチーになります。
一方でチーも上家からしか鳴けないルールであるため、チーとチーが競合することもなく、ポン(またはカン)とチーの被りのみ考えればOKとなります。
基本はチーよりポン、カンが優先!ただし発声が早いほうが勝つ
ではここから本題に入りまして、ポンとチーとカンが競合した場合の優先順位について解説していきます。
結論から言いますと、ポンとチーが同時に発声された場合、ポンが優先です。
ただ、これはあくまで発声のタイミングが同時であった場合。
もしもチーのほうがポンよりも1テンポ以上早かったときは、チーが優先となるのが一般的です。
これはなぜかというと、チーを見てからポンをかぶせることを防止するため。
「チー」といって誰かが牌を晒した後で、「ちょっと待て!ポンするわww」といって誰かがポンしたとして、それが認められたら、チーをしようとした人は手牌をさらし損ですね。
そういったダーティなプレイを防止するために、発声優先のルールがあるのです。
発声優先はあくまで副次的なルール!チーは1テンポ待つのがグッドマナー
と思いつく人もいるかと思いますが、これはあまりお勧めしません。
なぜかというと、まず一つは、見間違えによって反則となるリスクが高まるため。
もし鳴けない牌でチーと発声してしまった場合、1000点を場に支払わなくてはなりません。しょせん1000点と思うかもですが、地味に痛いので気を付けましょう。
高速すぎるチーをオススメしないもう一つの理由は、これがマナーが悪いとされる行為であり、トラブルの原因となるからです。
ポンとチーの発声優先のルールは、あくまで後付けのポンを封じ込めるためのものであり、ここを逆手に取ってチーの鳴きを間髪入れずに行うのはよくないとされています。
いやでも早い者勝ちやん!と思う人もいるかと思います。
ただ、確かにそうだとしても、牌の見えやすさによっての有利不利でトラブルになる場合もあるので注意が必要です。
どういうことかというと、例えば左利きの打ち手の上家であると、捨て牌がかなり見づらいです。
その結果、捨て牌を上家が確認できる前に下家がチーをしてしまったら、上家は鳴きをするタイミングがありません。
これはかなり不公平であり、トラブルのもとになります。
なので、そういったリスクを避けるためにも、チーは1テンポ待つほうが無難です。
終わりに
ここまでポンとチーの優先度の違いについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
まとめると、ポンとチーは発声優先で、同時ならポンが優先。ただし、早すぎるチーはトラブルのもとになるので、注意が必要といった感じです。
ぜひこの基本を押さえて正しい鳴きをしていきましょう!
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを。
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