ローカル役満の十三不塔(シーサンプーター)について解説していきます。
ターツ・メンツが0個、トイツ1個だけという悪すぎる配牌の形で成立する一風変わった麻雀役です。
以下で詳しく解説します。
ローカル役の一覧についてはこちら!
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目次
「十三不塔(シーサンプーター)」とは?悪配牌すぎる人が得られるローカル役満です。
まずは「十三不塔(シーサンプーター)」とは何かを簡単に解説します。
名前 | 「十三不塔(シーサンプーター)」 |
---|---|
点数 | 役満 |
鳴き | なし |
確率 | 0.01%(1/1万) |
メジャー度 | ローカル役の中ではそこそこメジャー |
条件 | 「メンツが一つもなく、トイツが一つだけあり、かつ他にターツが1つもない時」 |
「十三不塔(シーサンプーター)」とは麻雀におけるローカル役の一つで、点数は役満(子で32000点、親で48000点)となります。
成立条件はかなり特殊で、配牌時に「メンツが一つもなく、トイツが一つだけあり、かつ他にターツが1つもない時」に成立します。
そんな悪配牌すぎてかわいそうだから、逆に役満ね!
みたいなイメージ。
ちなみにMリーグをはじめ、全てのプロ団体で非採用(ローカル役)です。唯一ネットゲームの「ジャンナビオンライン」だけ採用しています。
※雀魂のローカルありルールでも採用(参考:雀魂の段位戦採用役とローカル麻雀役一覧!点数別で解説!)
Mリーグは非採用なので出たけどそのまま進んだ↓
「十三不塔」の確率は1万分の1!天和よりは30倍簡単!
じゃあ、この「十三不塔(シーサンプーター)」ってどのくらいの確率で揃うのか、という話をしていきます。
これは実は計算がなされていて、結果だけ書くと約1万分の1の確率だそうです。
子の場合は第一ツモ時に確定となります。
天和の確率は30万分の1と言われているので、天和よりは30倍くらい上がりやすいと言えます。
でも意識しないと見逃しがちなので要注意。
・・・個人的にはコアラのマーチの眉毛つきみたいな見逃しやすさです。
「十三不塔」と相性のよい役。シャンテン数は5です
続いては「十三不塔(シーサンプーター)」と相性の良い役を紹介します。
まあ、複合することはないんだけど、「十三不塔」っぽい手のときに何を狙えばよいかの指標にどうぞ!
国士無双
まずもっとも近いものは国士無双になります。
国士無双は1,9,字牌を全て集めると成立する(正当な)役満役です。
「十三不塔」はだいたいがバラバラで1,9,字牌が多い形となることが多いので、配牌をみて「十三不塔」っぽいなと思ったときは国士無双もねらい目と言えます。
七対子
国士無双を除くと、一番近い役は七対子となります。
これは何故かと言うと、トイツならどんなに遅くても6順で聴牌ができるため。
メンツ手の場合はバラバラだと10順くらいかかりますね。
しかも「十三不塔」はトイツを1つ有するため、もしトイツがあればさらに距離を短縮できます。
- 6トイツ・・・聴牌
- 5トイツ・・・イーシャンテン
- 4トイツ・・・リャンシャンテン
- 3トイツ・・・3シャンテン
- 2トイツ・・・4シャンテン
- 1トイツ・・・5シャンテン←ここ!
さらに言うと、オカルトなんだけど十三不塔は筋によりやすいため、
筋トイツはきやすい
という土田プロの対子理論を使いやすいといえます。
実は「十三不塔」より悪い形もある
悪い手の代表格と呼ばれがちな「十三不塔」なんですが、実は最悪の形ではありません。
というのは、0トイツの形が6シャンテンとなり最低の手牌となるため、「十三不塔(シーサンプーター)」はブービー賞(下から2番目)なんです。
あとこれはさらに余談ですが、配牌で国士無双を聴牌していた場合も不要牌が4〜6なら「十三不塔(シーサンプーター)」なので、アガリに近い十三不塔というのも一応あります。
九種九牌も見逃すな
あとこれは役ではないんですが、複合しやすい形として九種九牌もあります。
ローカル役である「十三不塔」を認めていないという場合でも九種九牌による流局はありなことは多いので、こちらを使って悪い配牌をなかったことにしてしまいましょう!
国士にいくか流すか問題は以下に議論しました。
九種九牌の詳細はこちら↓
「十三不塔(シーサンプーター)」と紛らわしい役!十三么九(シーサンヤオチュー)は国士無双のことです
ちなみに表記的にありがちなミスとして、「十三么九(シーサンヤオチュー)」というワードもあります。
これは「十三不塔(シーサンプーター)」と字面は似ているんですが、全く別物です。
じゃあ「十三么九(シーサンヤオチュー)」ってなに?というと、国士無双のことを指します。
ヤオチュー牌が13種類あるから「十三么九(シーサンヤオチュー)」というわけです。
・・・自分は昔ごっちゃになって覚えていました。
Mリーグにおける十三不塔の実例
1万分の1の確率なのでたまーに出ます。
例えば、Mリーグでは、2019年2月2日第2試合、2022年12月6日のMリーグ第2試合において、それぞれ十三不塔が出たそうです。
十三不塔その1
- 日時:2022/12/6 第2試合 東4局0本場
- 出した人:セガサミーフェニックス・近藤誠一
十三不塔その2
- 日時:2022/12/6 第2試合 東4局0本場
- 出した人:EX風林火山・勝又健志
- 気づいた人(解説陣):石橋伸洋(最高位戦)、多井隆晴(RMU)
なお、Mリーグでは十三不塔は不採用のため、そのままゲームは続行。
詳しい話はABEMAプレミアムなら見れるよ!
終わりに!「十三不塔(シーサンプーター)」はローカル役なので採用されているかは確認しよう!
とまあここまで「十三不塔(シーサンプーター)」について簡単に解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
ぶっちゃけほとんど出ないし、採用するしないを決めているコミュニティは少ないんじゃないかなと思います。
ただ、実際に出た時の点数はかなり高い(役満)ので、一応最初に決めておくと良いかも。
十三不塔採用一覧表↓
- 天鳳…採用していない
- 競技プロ…採用していない
- Mリーグ…採用していない
- フリー麻雀…ほぼ採用していない
- セット麻雀…たまに採用しているコミュニティあり
そんな感じです。ではまた。良い麻雀ライフを!
その他、麻雀役のPDF一覧などは役カテゴリートップへ!
重要役を覚える↓
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- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
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◆初級者から中級者になる6講座
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