本記事では麻雀の「九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)」について解説します。
配牌が悪いときに、手を開いて流局にしてやり直しができるルール、「九種九牌」をご存知ですか。
ローカルルールの一種なので事前に確認が必要ですが、採用アリの場合、くず手をなかったことにできるのです。
以下ではそんな九種九牌について解説します。
目次
麻雀の「九種九牌」とは?9種類以上のヤオチュー牌があると流局できるルール
まずは「九種九牌」とは何かを解説します。
ルール
「九種九牌」は
配牌で9種類以上のヤオチュー牌があるとき、流局にすることができる
というルールです。
ちなみにローカルルールなので採用不採用は事前に確認しましょう。
流局とは?という人はこちらをどうぞ↓
流局条件
「九種九牌」の条件は以下の通り。
- 配牌で9種類以上のヤオチュー牌があること
- 鳴きが入っていないこと(北抜き、ポン、チー、カンなど)
- 「九種九牌」が採用されたルールであること
この3つを満たしているとき、手牌を開いて「九種九牌」を宣言することができます。
本場
本場は加算されます。
やり直し系で言うとチョンボは局そのものをなかったことにするため、本場は加算されません。
この点が違います。
親流れ
親が流れるかどうかはルールによります。
例えば天鳳、雀魂などのネット麻雀では親が流れず、一本場を加算して続行となりますが、コミュニティによっては親が流れてオーラスが終了することもあります。
「九種九牌」は流すべきか、国士無双に向かうべきか問題(確率の話)
ちなみに九種九牌は、必ず流さなくてはいけないわけではなく、そのままプレイを続行することができます。
具体的には国士無双がその条件から近い役として競合していますね。
何種から国士無双を狙うべき?
それ以上はどうなるの?というと、ヨンマだと10種が微妙、11種は国士無双を狙ったほうが得くらいな感じです。
詳しい話は以下の記事を参照ください。
【麻雀役・国士無双とは?】配牌で九種九牌は確率的に流すべきか問題を解説
メリットとデメリットまとめ
流す場合のメリットとデメリットをまとめるとこんな感じ。
◆九種九牌で流すメリット
- 上がれる確率の低い厳しい手をなかったことにできる。
- 他家の良い手を流せる
◆九種九牌で流すデメリット
- 国士無双を上がり逃してしまうかもしれない
- (トップ時など)手牌のディフェンス力が高い手をなくしてしまう
結論としては大体流した方がお得です。
例外としてヤオチュー牌(1、9、字牌)が11種類くらいあって国士無双が近い。役牌の対子が2つくらいあって上がれそう、みたいなときは流さないのもあり。
九種九牌で流せない場合に狙うべき国士無双以外の関連役まとめ
九種九牌が採用されていない場合などに狙うべき役をまとめました。
具体的には、以下の通り。
- 国士無双
- チャンタ系
- 流し満貫
これらの役は九種九牌の配牌から狙いやすいので、狙っていきましょう。
また、これ以外でも、役牌の対子が2種類ある、相手からダブルリーチが入っているときなどは絶対に流した方が良いです。
それぞれ見ていきましょう。
七対子
七対子は必ずしもヤオチュー牌を使わないといけないわけではないですが、手が悪い場合に最も早く聴牌できる可能性が高いです。
ヤオチュー牌を抱えながら守備的に打てるということもあり、上級者に人気の高い役となります。
どんなにバラバラでも最短6巡で聴牌できるので、ぜひ狙っていきましょう。
【麻雀役解説・七対子(チートイツ)】リャンペーコーと複合しない理由や関係性について
チャンタ系
またそのほかにもチャンタ系が狙いやすいこともあります。
チャンタ系はヤオチュー牌を含むメンツだけで手を作ることで成立するため、国士無双同様に九種九牌から狙いやすい役です。
国士系との違いとしては、3枚1セットのメンツを作る必要があるため、ある程度組み合わせが出来ているときにおすすめ。
【麻雀役・チャンタとは?】確率、点数(安い)、鳴き、条件を解説。悪配牌から狙える1,9,字牌役
流し満貫
また、ローカル役ですが、流し満貫もおすすめです。
流し満貫とは流局までのすべての捨て牌をヤオチュー牌だけでそろえた場合に成立します。
流局までは17~18巡なので9種類が確保できている九種九牌からは割と狙いやすい役です。
【ローカル役解説・流し満貫】鳴き有無などルールや確率の話!ノーテンなら親は流れます
十三不塔
また、これもローカルルールですが、「十三不塔(シーサンプーター)」も確認しましょう。
十三不塔とは、配牌で
- 対子(同じ牌2つの組み合わせ)が1つ
- それ以外はバラバラ
な場合に成立する役満です。
眉毛ありコアラのように見逃しやすいので注意しましょう。
麻雀役「十三不塔(シーサンプーター)」の確率や成立条件を解説!雀魂ローカルでは採用!
九種九牌の採用状況について。天鳳、雀魂では流局あり
最後に九種九牌の採用状況について解説します。
- Mリーグ、競技麻雀など・・採用なし
- 天鳳、雀魂・・・採用あり(親は流れない)
- フリー雀荘・・お店による
Mリーグや多くのフリー雀荘などでは採用がありませんが、ネット麻雀大手の天鳳、雀魂は採用となっています。
天鳳、雀魂では親は流れず一本場が加算されるルールです。
ラス目でもアガリ目がなさそうなときは積極的に流していきましょう!
ちなみにサンマでも流せます。
自分はこないだこれを流されてキレました(笑)
キレた pic.twitter.com/IgtoF6ICOH
— たkる@麻雀グッズ研究所 (@majyanyohinlabo) December 9, 2021
あとネット麻雀ではないですが、Vシネマの「雀鬼」でも「九種九牌って知ってるよな?おっさん」とのセリフがあり、採用されていました。
詳しくは真・雀鬼11を!↓
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そんな感じが九種九牌でした。ぜひマスターしていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!
>>麻雀の流局条件とは?親が流れるのは聴牌、ノーテンだけじゃない[初手途中流局に注意!]
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