麻雀役の一つ面前清自摸(メンゼンチンツモ)。
単にツモとかツモのみと呼ばれることもあるこの麻雀役について、成立条件や使い方を解説していきます。
では、参ります。
目次
面前清自摸(メンゼンチンツモ)の点数や確率、成立条件!鳴かずにツモのみでOK!
まずは面前清自摸(メンゼンチンツモ)という麻雀役はどのようなものかを紹介していきます。
基本情報
まずは基本情報です。
名前 | 面前清自摸(メンゼンチンツモ・ツモ) |
---|---|
点数 | 1役 |
鳴き | 不可 |
確率 | 20% |
条件 | 自分のターンに上がり牌を引いてくること |
成立条件
面前清自摸(メンゼンチンツモ)は、その名の通り面前(鳴きを入れていない)状態でのみ成立する役です。
成立条件としては、面前で聴牌し、最後の1枚となるアガリ牌を自ら持ってくる(ツモる)こと。これだけです。
他の人から最後の牌をもらうロンの場合はこの役はつきません。
>>リーチの詳細
点数
点数は1役となります。(鳴き不可)
単体の点数は安いですが、非常に出現頻度の高い役で、たいていは何か他の役と複合します。(立直+ツモ、ツモ+平和など)
確率
確率は30%程度。37個中第6位となります。
鳴きを入れていない手の半分くらいはこの役が絡み、
- 門前派が多い
- 後手ベタオリの守備型が多い
などの場合はさらに確率が高まる傾向にあります。
同程度の確率の役としては以下のようなものがあります。
No | 名前 | 門前 | 鳴き | タイプ | 確率 | 条件 |
4 | タンヤオ | 1役 | 1役 | 4.順子系 | 22.1 | 2〜8で手を作る |
5 | 平和 | 1役 | なし | 4.順子系 | 19.6 | すべての面子を順子でそろえ、かつ頭が役牌でなく、待ちが両面待ちであること(頭に関しては、自風牌、場風牌、三元牌以外で作る必要あり) |
6 | 面前清自摸 | 1役 | なし | 6.手なり系 | 19.4 | 面前で手牌を揃え、自らのツモで和了すること |
7 | 一発 | 1役 | なし | 7.偶然役系 | 09.30 | リーチ宣言後、鳴きの入っていない状態での翌順のツモまでに和了すること(リーチ宣言した巡目のロンと、翌順のツモが有効) |
8 | ホンイツ | 3役 | 2役 | 2.染め手系 | 05.94 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色+字牌で手を作る |
面前清自摸(ツモ)と相性の良い役は?複合系を解説
続いてはそんな面前清自摸(メンゼンチンツモ)と相性の良い役を紹介します。
相性の良い役
面前清自摸(メンゼンチンツモ)は手なり系の役です。
手役の条件は特にないためほぼすべての役と複合可能です。(ただし鳴きが不可なので鳴きを使うと成立しない)
特に相性のよい役で言うと
などがおすすめです。
これらは非常によくある組み合わせなので3つ併せてメンタンピンと呼ばれます。
余談ですが、複合しない役はホウテイ、チャンカン、トイトイ(面前でツモるとスーアンコウになってしまうため)の3つだけです。
上位役・下位役
上位役、下位役は特にありません。
強いて言えば
はある意味上位役と言えるかもです。
役なしツモのみの点数は300,500、親なら500オールが多い
そしてこの面前清自摸(メンゼンチンツモ)という役の点数ですが、1役となっています。
そのため、点数としてはツモのみであれば、以下の2パターンがほとんどです。
- 子:300-500(計1100点)
- 親:500オール(計1500点)
例外的なパターンとしてテンパネをすると400-700とか700オールとかになることもありますが、たいていは上の2パターンなので、まずはこれを覚えましょう。
面前清自摸の注意点!ツモのみで呼称の紛らわしさを解消
この面前清自摸(メンゼンチンツモ)という役ですが、ちょっとだけ紛らわしいのがツモという呼称についてです。
たいていの場合面前清自摸(メンゼンチンツモ)という正式名称では呼ばれず、役をカウントされるときは「ツモ」と略して呼ばれます。
で、このツモという表現は麻雀ではいろいろな意味を持っていて、例えばアガリ役として以外にも、各ターンに牌をドローしてきて自分の手に入れる行為のこともツモといいます。
なのでゲーム中に「(狙っている役は)ツモですね」とか不用意に口にすると、アガリでないのでアガリを宣言したとして誤ツモという反則を取られてアガリ放棄とされるリスクがあります。
手を上がり切った後、点数を数えるときにのみ「ツモ」という言葉を使うようにしましょう。
例:「ツモ!リーチ、ツモ、ドラ1で1000,2000です」
例:「ツモ!ツモのみ、500オールです」
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面前清自摸の使い方!優勝確率アップの方法について
ちなみにほぼすべてのパターンで他の役と複合する面前清自摸(メンゼンチンツモ)という役ですが、ごくまれにツモのみという場面も存在します。
そのパターンとしては以下の2つが考えられ、基本的にはツモってしまった場合、わざわざ手を作り直さずにツモってしまうほうがオススメ。
- 1.手替わり待ちの仮聴牌をツモる
- 2.ダントツのオーラスなどで守備的に受けたいとき
それぞれ簡単に説明していきます。
1.手替わり待ちの仮聴牌をツモる
ツモのみで和了する一つ目のパターンとしては、待ちの悪い聴牌に暫定で受けていたら、そこをツモってしまった場合です。
例えば七対子の待ちが中張牌になってしまった、とか1手替わりで多面張になるというような場面ですね。
例1:2233445七七八八白白
→出上がりしやすい字牌単騎を待っている
例2:444666①四五六七八九
→5をツモれば34567の5面待ち、三六九ツモでも三六九待ちの3面張となる。
ここでツモると、なんだかやるせない気分になって、ついついフリテン立直!と行きたくなるところですが、よほど点数状況が複雑な場合以外は素直にツモッておきましょう。
2.ダントツのオーラスなどで守備的に受けたいとき
二つ目のパターンとしては、自分がかなり点差の離れたトップで迎えたオーラスなどでありがちですが、リーチをかけるリスクを嫌がって役なしをダマテンに受けている形です。
この場合、もし他家から出てもロンできない代わりにリーチが入った場合にもオリに回れるというメリットがあります。
個人的な主観としてですが、ダントツの場面で先制リーチが取れた場合、良形ならリーチでよいかなと思います。
(カンチャンとかは手代わり待ちダマもあり)
面前清自摸(ツモ)の複合系、相性の良い役など
最後に面前清自摸と相性の良い役を紹介します。
相性の良い役としては
などです。
これらの役は併せてメンタンピンと言いますが、作りやすく待ちもよいのでツモりやすいためツモ(役)と複合しがちといえます。
おわりに!面前清自摸を使いこなそう!
ここまで面前清自摸(メンゼンチンツモ)という役について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
わざわざ狙うというよりは偶然追加で付くというケースの多い役ですが、逆転のための点数調整に最後の1役として活躍することも多い役です。
ぜひ数え忘れのなきよう。
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