麻雀役・混老頭(ホンロートー)について解説していきます。
麻雀役・混老頭(ホンロートー)は、1、9、字牌のみで作られることが成立条件で、必ずトイトイか七対子と複合する役として知られています。

また、麻雀役の一覧については以下の記事を参照ください。

では始めていきます。
目次
麻雀役解説・混老頭(ホンロートー)とは何か?ヤオチュー牌のみで作った手です
まずは、麻雀役・混老頭(ホンロートー)とはどのような役なのかを簡単に紹介していきます。

混老頭(ホンロートー)、通称・ホンローは、1、9、字牌のみで作った手につく役となります。
似たような役としてチャンタや清老頭(チンロートー)という役もありますが、それらとの違いをまとめると以下のようになります。
つまりチャンタは123とか789というように1、9を含んでいればOKという感じですが、ホンローは111、999というように2378を含んではなりません。

そしてさらに純度を高めたチンロートーは、字牌も不可で1、9牌のみで作る手となり難易度は高いですが、点数は役満です。
なのでホンローとチンローに関していうと、必ずメンツが縦に重なるため、七対子か対々和が複合するのが特徴。
ちなみにホンローとチャンタとは複合しないです。
その理由はチャンタが123または789のメンツを必要とするため。
ホンローは1,9、字牌の刻子(コーツ)のみ、チャンタは123,789などの順子(シュンツ)を含む形という定義の違いがあります。
なので、チャンタとホンローは複合しないので注意しましょう。
では続いては七対子系とトイトイ形、二つのホンローの違いについてみてきましょう。
麻雀役名 | 面前点数 | 鳴き点数 | タイプ | 出現頻度 | 確率(%) | 条件 |
---|---|---|---|---|---|---|
役牌 | 1役 | 1役 | 1.役牌系 | ★★★★★ | 40.2 | 役牌を3枚集める |
タンヤオ | 1役 | 1役 | 4.順子系 | ★★★★★ | 22.1 | 2〜8で手を作る |
平和 | 1役 | なし | 4.順子系 | ★★★★★ | 19.6 | すべての面子を順子でそろえ、かつ頭が役牌でなく、待ちが両面待ちであること(頭に関しては、自風牌、場風牌、三元牌以外で作る必要あり) |
リーチ | 1役 | なし | 6.手なり系 | ★★★★★ | 43.5 | 面前での聴牌時に、リーチを宣告して1000点棒を支払ったうえで和了すること |
面前清自摸 | 1役 | なし | 6.手なり系 | ★★★★★ | 19.4 | 面前で手牌を揃え、自らのツモで和了すること |
ドラ | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | ★★★★★ | 42.3(?) | 1枚もつに付き1役となる。ドラのみで和了することはできない |
ホンイツ | 3役 | 2役 | 2.染め手系 | ★★★★ | 05.94 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色+字牌で手を作る |
チャンタ | 2役 | 1役 | 3.チャンタ系 | ★★★★ | 01.03 | メンツとアタマを1、9+字牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
対々和 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | ★★★★ | 03.01 | 全ての面子を刻子(同じ牌3枚の組み合わせ)で作る(123などの順子は不可) |
七対子 | 2役 | なし | 5.対子系 | ★★★★ | 02.40 | 同じ牌2枚のペアを7つ作る |
一気通貫 | 2役 | 1役 | 4.順子系 | ★★★★ | 01.57 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれかで123,456、789の3面子を揃える |
三色同順 | 2役 | 1役 | 4.順子系 | ★★★★ | 03.09 | 萬子、筒子、ソウズの数牌で同じ組み合わせの順子を作ること(例:234ソウ,234萬,234筒) |
一盃口 | 1役 | なし | 4.順子系 | ★★★★ | 04.27 | 同じ組み合わせの順子を2つつくること(例:223344ソウ) |
純全帯 | 3役 | 2役 | 3.チャンタ系 | ★★★ | 0.302 | メンツとアタマを1、9牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
一発 | 1役 | なし | 7.偶然役系 | ★★★ | 09.30 | リーチ宣言後、鳴きの入っていない状態での翌順のツモまでに和了すること(リーチ宣言した巡目のロンと、翌順のツモが有効) |
海底撈月 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | ★★★ | 0.353 | その局の最終ツモで和了すること |
河底撈魚 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | ★★★ | 0.504 | その局の最終捨て牌でロン和了すること |
小三元 | 4役 | 4役 | 1.役牌系 | ★★ | 0.123 | 白發中のうち2種類を3枚、1種類を2枚集める |
清一色 | 6役 | 5役 | 2.染め手系 | ★★ | 0.852 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色で手を作る |
国士無双 | 役満 | なし | 3.チャンタ系 | ★★ | 0.0371 | 13種類の1、9、字牌を全て1枚ずつ+13種のどれかをもう1枚の形を整える |
混老頭 | 2役 | 2役 | 3.チャンタ系 | ★★ | 0.0621 | メンツとアタマを1、9+字牌のみで作る(123,789は不可) |
三暗刻 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | ★★ | 0.673 | 手の中でアンコ(鳴かずに作った同じ牌3枚の組みあわせ)を3つ作る |
三色同刻 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | ★★ | 0.0437 | 萬子、筒子、ソウズでそれぞれ同じ数の刻子をそろえること |
四暗刻 | 役満 | なし | 5.対子系 | ★★ | 0.0416 | 手の中でアンコ(鳴かずに作った同じ牌3枚の組みあわせ)を4つ作る |
二盃口 | 3役 | なし | 4.順子系 | ★★ | 0.0442 | 同じ組み合わせの順子2つの組み合わせを2セットをつくること(例:223344ソウ、445566ピン) |
ダブル立直 | 2役 | なし | 7.偶然役系 | ★★ | 0.201 | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモでリーチを宣言して1000点棒を支払ったうえで和了すること |
嶺上開花 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | ★★ | 0.328 | カンを宣告後、嶺上牌でツモ和了すること |
大三元 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | ★ | 0.0334 | 白發中の3種類を3枚ずつ集める |
小四喜 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | ★ | 0.0105 | 東南西北のうち3種類を3枚、残り1種を2枚集める |
大四喜 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | ★ | 0.000525 | 東南西北のうち全部を3枚ずつ集める |
字一色 | 役満 | 役満 | 2.染め手系 | ★ | 0.00573 | 字牌のみで手を作る |
九蓮宝燈 | 役満 | なし | 2.染め手系 | ★ | 0.000951 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれかで1112345678999+何か同じ色1枚の形を作る |
緑一色 | 役満 | 役満 | 2.染め手系 | ★ | 0.00178 | ソウズの23468、字牌の發のみで手を作る |
大車輪 | 役満 | なし | 2.染め手系 | ★ | – | ピンズで22334455667788の形を作る(ローカル役) |
清老頭 | 役満 | 役満 | 3.チャンタ系 | ★ | 0.00133 | 1、9牌のみで手を作る |
三槓子 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | ★ | 0.00485 | 3つのメンツがカンされたものであること |
四槓子 | 役満 | 役満 | 5.対子系 | ★ | 0.0000109 | 4つのメンツすべてがカンされたものであること |
天和 | 役満 | なし | 7.偶然役系 | ★ | 0.000375 | 配牌時に和了していること |
地和 | 役満 | なし | 7.偶然役系 | ★ | 0.000879 | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモで和了すること |
人和 | 倍満or役満 | なし | 7.偶然役系 | ★ | – | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモをするまでにロンアガリする |
槍槓 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | ★ | 0.0597 | 他家が加カンを宣言した牌、その牌でロン和了すること |
混老頭の複合!ホンロー七対子とホンロートイトイの違い
ホンローについては、2種類の形があります。

それが七対子形と対々和形です。
七対子と対々和は共に2役なので、ホンローの2役と合わせるとどちらも計4役となります。
なのでホンロー自体は2役ではあるものの、実質的には4役といっても過言ではなく、高打点な役となっています。
で、この七対子形と対々和形ですが、役の数的にはともに4役ですが、実はトイトイ形の方が最低打点はちょっとだけ高いです。
なぜかというと、符が若干高いため。
七対子は25符で固定なので、ホンローチートイは25符4役で6400点〜ですが、ホンロートイトイの場合は40符4役で8000点〜となります。
こんなイメージ↓

※1、9、字牌のポンは最低でも4符あるので4×4となり点パネし、必ず40符以上となります。
さらに鳴きの有無という点でも、七対子形は鳴きが使えないため、トイトイ形の方が手作りが進めやすく使い勝手が良いです。
じゃあ、七対子形ぼろ負けか!と言えばそうでもなくて、守備力の面とか、待ちの読みづらさといった点では七対子形の方が強く、一長一短なところはあります。
ホンロートーと相性のいい役!役牌やホンイツで跳満を目指せ!
このホンローという役は対々和か七対子は必ずセットになっていますが、それ以外にも相性のいい役がいくつかあります。

ホンローは13種類のヤオチュー牌を用いて手を作っていくわけですが、そのうち役牌は白、撥、中、場風、自風と最大5種類。
結構多いです。
また、13種のうち7種が字牌であり、数牌は6種類。ホンイツを作るには、13種のうち9種類を使えるのでこれもけっこう作りやすいです。
なので特に注意しなくてもホンイツや役牌は複合しやすいといえます。
これらを合わせるときのコツとしては、なんとか6役(跳満)にすること。
ホンローは七対子か対々和とセットで4役があるのであと2役があると跳満に進化することができます。
なので、役牌+ドラとかホンイツとかそんな感じで2役をつけるのがオススメ。
終わりに。混老頭を極めて相手を翻弄(ホンロー)しよう

ここまでホンローについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ホンローは正直、チンローや字一色の崩れた形というような面は否めないですが、何だかんだで高打点なのでハネマン逆転条件みたいなときには重宝します。
そしてポンポン鳴いていくので相手にかかるプレッシャーは高いです。
ぜひマスターして、トイトイや染め手と組み合わせて上がっていきましょう!
ではまた。良い麻雀ライフを!